2年前に同球団からノンテンダーの内野手2人が再会。一方は400万ドル、もう一方はマイナーリーグ契約
セイザー・ヘルナンデスとマイケル・フランコは、2年前までフィラデルフィア・フィリーズにいた。2016~19年の4シーズンは、どちらもレギュラーとして、それぞれ二塁と三塁を守った。2019年のオフ、2人は、ノンテンダー(契約解除)とされた。
その後、ヘルナンデスはクリーブランド・インディアンズとシカゴ・ホワイトソックス、フランコはカンザスシティ・ロイヤルズとボルティモア・オリオールズでプレーし、今オフ、2人揃ってワシントン・ナショナルズに入団した。けれども、契約の内容は異なる。ヘルナンデスの1年400万ドルもそう高額ではないものの、フランコはマイナーリーグ契約しか得られなかった。
来シーズンの年齢(2022年6月30日時点)は、32歳と29歳。この点からすると、若いフランコのほうがいい契約を得てもおかしくない。もっとも、ここ2シーズンの成績は、ヘルナンデスが207試合で出塁率.321と24本塁打、フランコは164試合で出塁率.279と19本塁打だ。フランコの出塁率は、極端に低い。また、ホームランも、今シーズンに限ると、21本と11本。これまで、パワーはフランコが勝っていたが、それも逆転した。守備に関しては、今回の契約ほどの違いは感じられない。
ちなみに、ヘルナンデスとフランコが二塁手と三塁手として先発出場した試合で、2人の間を最も多く守った――遊撃手として先発出場したのは――フレディ・ギャルビスだ(日本ではガルビスと表記されることが多い)。2016~17年の2シーズンは、ほぼ不動のトリオだった。
ギャルビスは、2017年のオフにトレードでサンディエゴ・パドレスへ移り、トロント・ブルージェイズ、シンシナティ・レッズ、オリオールズを経て、この夏にトレードでフィリーズへ戻った。そして、こちらもFAになった。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ギャルビスは、福岡ソフトバンク・ホークスと2年契約を交わしたという。年齢は32歳。ここ2シーズンは、151試合で出塁率.304と24本塁打だ。シーズン本塁打は25本に達したことがなく、2019年の23本が最も多い。