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「大神いずみ 激太り」からの脱却。10.1キロ減量し、大神いずみが手繰り寄せた今

中西正男芸能記者
ダイエットを経ての思いを語る大神いずみさん

 ライザップで60.4キロから50.3キロへと10.1キロの減量に成功したことを明かしたフリーアナウンサーの大神いずみさん(51)。この10年はダイエットを考え続け、ネット上での「大神いずみ 激太り」といったワードも幾度となく目に入っていたと言いますが、今回、大きな一歩を踏み出す形になりました。引き締まった体を得たことにより、夫で巨人の元木大介ヘッドコーチとの関係性、そして、二人の子どもたちへの思いにも変化があったと言います。

「激太りの何が悪い」

 私、エゴサーチとかする方ではないんですけど、そんな私の目にも「大神いずみ 激太り」というワードが入ってくることがすごく多いと感じていました。

 「産後太りが解消できなくて…」と言いつつ、もう10年以上が経ち、いい加減、どこかで痩せないといけないとは思っていたものの、なかなか踏み切れない。

 自分の中で太っていることが続いていたからか、いつしか「激太りの何が悪い」と思っていたところもあったんです。

 そもそも、私は美魔女とか、歳を経てもキレイに!みたいなキャラクターではないと思っていたのもベースとしてはあります。

 あと、私にはこういう人前に出るお仕事をさせてもらっている時間と、母として家を切り盛りしていく時間がある。

 主人をサポートし、子供たちも野球をやっているので、その応援に奔走しながら家のことをやる。

 自分の中でそれが大変なことではあったので、本当に正直な話、人前に出る仕事をしている意識よりも、日常をまわしていく意識の方が強かったというのもあると思います。

 周りの方からも「もう少し、気を付けた方がいいんじゃない?」という言葉をもらったこともありました。

 今から思うと、すごく言いづらいことを言ってくださっていたありがたい言葉だと思うんですけど、家のことに必死になって、それ以外のところが二の次になってしまっていました。事実として。

 あと、こういう仕事をしていると、太っていること前提でいただくお仕事もあります。お仕事をいただけるという結果につながっていることが、より「何が悪いの!」という思いに流れていったのかもしれません。結果、自分への甘えを許したまま、10年が経っていました。

「この痩せ方は良くない」

 そんな中、去年の緊急事態宣言の時に断捨離をしたんです。そうしたら、ありえないくらいの数の着られない服が出てきました。

 その時に、強く思ったんです。「どうして、こんなに着られない服ができてしまったんだろう。新しいものを買うよりも、自分自身が痩せたら、これ、全部着られるんじゃないか」と。

 痩せることへの思いが新型コロナ禍の中で強くなっていた流れで、本当にありがたいことに、昨年の秋ごろ、オファーをいただきまして。ライザップさんにお世話になることになりました。

 これまでもダイエットは何回もやってきたんです。何回もというか、やっていないダイエットはないんじゃないかと思うくらい、あらゆるダイエットをやってきました。

 その度に記録が残ってますけど、確かにグッと痩せるものもあるんです。ただ、それが続かない。維持できない。

 私がやってきたダイエットは「これを飲むだけ」という感じのものが多くて、その中で、薄々感じていたのは「本当に結果を出して維持するためには、これプラス、運動なんだろうな」ということでした。

 ただ、学生時代から運動をしっかりとやってきた経験がなくて、仕事を始めてからは特に運動はしてこなかったんです。

 だから、私が痩せるにあたり、運動というのはより大きな要素になるんだろうなとは思っていたんですけど、そこで印象的なことがありまして。

 ライザップのお話をいただく少し前、昨年9月に主人が虫垂炎になったんです。優勝争いの真っただ中で2週間くらい戦線離脱を余儀なくされた。

 入院して食事もままならず、5日ほどは何も食べられなかった。そこで、別人みたいに痩せたんです。

 期せずして「人って、食べないとこんなに痩せるんだ」ということを見せられました。ただ、それはもちろんのこと健康的な痩せ方ではない。「この痩せ方は良くない」ということを見せつけられました。

 食べて、動いて、健康的に痩せないと意味がない。当たり前のことなんですけど、主人を通じて、改めて思い知らされたというのは大きかったと思います。

もっと一緒にいたい

 あと、ダイエットというのは自分の生活、食べ物、体と向き合う時間でもあるので、いろいろなことも考えました。

 ウチはまだ子どもが小さいので、もっと、もっと、一緒にいたい。成長を見たい。そのためには元気じゃないといけない。

 こんなことは、これまでも心底思ってきたことですし、親としてこの上なく願ってきたことでもあるんですけど、その思いが、さらに強くなりました。

 特に何か意味があるわけじゃないけれども、習慣として、何となくそうしてきたこと。

 例えば、小さなことですけど、特に何かのお祝いがあるわけではないのに、何となく、毎日夕食の時に缶チューハイを食卓に置いていたこと。

 これも、よく考えたら、チューハイを必ず飲む必要があるのか。それが冷えた炭酸水でも満足するかもしれない。なんとなくでやっていたことに「本当に必要?」というメスを入れるようになったように感じています。

 それと、私以外にも、変化が出てきたところもありまして。

 私が痩せて、血液の数値なんかもどんどん良くなっているのを見て、主人の意識も変わってきたみたいでして。

 昨年の戦線離脱で自分の体をコントロールする大切さを思い知ったのが大きかったとは思うんですけど、お酒もグッと減らすようになりました。まさか、主人から「ご飯、半分くらいで」なんて言葉を聞く日が来るとは思いもしなかったです(笑)。

 「大神、ここからリバウンドするんじゃないか」と思ってらっしゃる方も多いんじゃないかと思うんですけど(笑)、本当にここからが勝負ですからね。

 多くの方の予想を裏切って(笑)このままキープし、また「大神いずみ 激太り」にならないよう、元気に、毎日過ごしていきたいと思います。

(撮影・中西正男)

■大神いずみ(おおがみ・いずみ)

1969年6月10日生まれ。福岡県出身。本名・元木いずみ。ケイダッシュ所属。フェリス女学院大学卒業後、92年にアナウンサーとして日本テレビに入社。バラエティ番組を中心に担当し、アイドル的な人気を得る。99年に退社し、フリーアナウンサーに。2000年、読売ジャイアンツの元木大介選手と結婚。06年に長男、10年に二男を出産した。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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