この日、京都はこの秋一番の冷え込みで、朝から雨も降っておりました。布団にくるまりながら目を覚ましたとき、なぜかふと思ったんです「カレーが食べたい」と。そして肌寒さに気が付くと、「カレーうどんが食べたい！」とその思いは確信に。もうそれからずっとカレーうどんが頭から離れません。あのとろみのついた熱々スープをハフハフ言いながらゾゾゾーイと麺をすすりたい！ じゃあどこに行きましょうか、と探してて見つけたのが今回のお店なんです。

京都市左京区にあります「てんぐ食堂」さんです。店名については「天狗食堂」と漢字表記だったり、「てんぐうどん店」というまた違ったお名前も見かけたりしたのですが、一番多く目についた「てんぐ食堂」さんということでいかせていただきます。ちなみに暖簾には「てんぐ」と平仮名で書かれてました。最寄り駅は叡山電鉄元田中駅。徒歩2～3分くらいでしょうか、東大路通り沿いにございます。駐車場は周辺にコインパーキングがいくつもありますが、なんとお伺いしたときにはオール満車！ しばらく周りをウロウロしてから空きを見つけて滑り込みました。

入り口左手のショーケースのなかには、こんなおいしそうなものが並んでるんですよ！ 真ん中がおいなりさん、左がおはぎ、右手は赤飯ですね。

上の段には少し大きめサイズの赤飯、そしておいなりさんのパックも置かれてましたよ。

店内の雰囲気です。テーブルがキュッと詰まった感じで置かれてまして、店奥には座敷席もありました。入りますとお店の方が「おいでやす～」と声をかけてくれます。お店は10時オープンで、お伺いしたのは15分ころでしたが、店内ほぼ満席！ どうしよかと思ってたら「空いてるとこへどうぞ」と再びお声掛けが。4人がけのテーブルにお一人で座ってた方のところへ相席させてもらいました。ちなみにこのあとすぐに来た人は、外で待つことに。まだ10時半前でっせ！ すごい人気ですな、しかし。

壁のメニューを撮ってみました。丼とうどん、そばがずらりと並んでいますね。おお、中華そばもありますな、しかも（大盛り）ですって。う～ん、気になるぅぅぅ……でも今日のアタスはカレーうどんに決めているのだから！ と思ってたら、ん？ カカカ、カレーうどんが5種類もある～～～！！ ノーマルとぶた、肉、あげ入り肉、そんで牛すじですと！？ 　さらに「キーソバ」できますって！

で、別のところにあったメニューもどうぞ。にしんそばもあるんですね、そんで10月16日には栗赤飯も登場するのか……などと余裕ぶってる場合じゃありません。どれにしよう……とやはりいつものハゲマヨ状態に。「ぶた」と「肉」の値段が同じということは「ぶた」にはかなりのお肉が入っとるのではあるまいか？ いや、やはり最初は定番を頼むべきではないか？ ど、どうすれば……と散々迷った挙げ句「すみません。肉カレー、キーソバで」とまた思ってもいなかったオーダーをしちゃうアタス。でもいいんです、きっとおいしいから。

そして待つことしばし。やってきました「肉カレーうどん（キーソバ変更）」700円、そしてめし小130円です。そうそうこれこれ！ トロミのあるカレー出汁におネギと肉の浮かんだこのルックス。これこそ朝から求めていた理想の一杯そのものでございます。

今回うどんからチェンジした「キーソバ」はその名前通り「黄そば」で、中華そばで使ってる麺のこと（だと思います）。思ってたより細め、そして柔らかめの仕上がりで、トロミのある出汁を持ち上げまくり！ そんで、その出汁はもちろんアッツアツでして、カレーの程よいスパイシーさとベースになってる和出汁のコンビネーションがたまらんおいしさとなっておりました。

そして気になってた「肉」がこちら。量もしっかり入ってましたから、「ぶた」にすると多分もっとボリュームがあるのかしら？ と思ったり。キーソバ＆カレー出汁を散らさないように気をつけながらゾゾゾー、途中でめしをワシワシー、カレー出汁もいっしょにングングとやってるうちに、しっかりお腹いっぱいになりました。

朝10時過ぎというのに満席という人気を目の当たりにした「てんぐ食堂」さん。と言いつつ、食べ終わって出るときには少し席に余裕があったりしたので、タイミングが合えば待たずにイケると思います。が、おそらく昼時はきっと待ちが出てるはず。ショーケースにあったおはぎやおいなりさんは、店内でうどんなどといっしょに食べてた人もいらっしゃいましたが、持ち帰りで買っていかれる方も次々と来てました。なので絶対においしいはず。お店でカレーうどんを食べて、こちらをお土産にするのもおすすめでっせ！