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桜が開花 寒かったのになぜ早い?各地の見ごろは?

増田雅昭気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
高知の日ごとの平均気温(赤)。緑は平年値。

18日(火)、高知市で桜が開花しました。平年より4日早い開花です。

一般的に、寒さが続くと桜の開花は遅れます。この冬以降は各地で寒い日が多く、3月も寒かったのに、なぜ桜は早く咲いたのでしょうか?

早い開花は寒いおかげ?

高知の場合は、「寒かったから、早く咲いた」と考えるのが良いかもしれません。

四国や九州南部などは、もともと温暖なので、早く咲きやすい素地はあります。

ただ、暖かさは弱点にもなるんですね。

桜の花芽は、冬に寒さを経験しないと目覚めないため、寒くないと成長が遅れます。暖冬の年は、春に暖かくなっても、なかなか咲かないことがあります。

今季は12月~1月が寒く、花芽は順調に目覚め、四国や九州の桜はその頃からもう開花に向かい始めたと考えられます。その後、1月終わりからと2月終わりに数日あった春の陽気で、少しずつ花芽が成長し、最近の暖かさで花が開きました。

各地の見ごろは?

各地の桜も、今年は寒さを十分に経験していますので、花芽は目覚め済み。あとは、暖かさを待つばかりです。

今週後半の3連休は、少し寒の戻りがありますが、来週は一段と春めいて、桜の開花が進みます。

東京都心は、開花が3/26(水)頃、満開が4/2(水)頃。

大阪は、開花が3/27頃、満開が4/3頃の予想。(ウェザーマップ3/17発表)

ちなみに、この時点まで来ると、開花予想のズレは、関東で1~2日、東北でも2~3日ほど(過去4年平均)です。

ウェザーマップさくら開花予想2014

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

TBSテレビ・ラジオ気象キャスター。大学在学中に気象予報士を取得し、民放キー局の報道番組に学生予報士として出演。気象キャスターに携わりながら、企業への予報やアドバイザーも長年担当し、甲子園での高校野球の大会本部気象担当を務めたこともある。災害から身を守る気象情報の使い方など講演も行うほか、Twitterで気象情報を毎日発信。著書に『TEN-DOKU クイズで読み解く天気図(ベレ出版)』がある。1977年滋賀県甲賀市生まれ。

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