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男性も知っておきたい、【妊娠出産】母になる女性の睡眠不調が起こりやすい理由3選

rina 睡眠インテリア睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

女性は、普段のホルモンの周期的な変化に加え、妊娠出産時期はさらにホルモンの変化が大きくなります。それにより睡眠の質低下など、体へさまざまな不調が現れやすくなってしまいます。
女性はもちろん、男性も、これから母親になる女性に起こりやすい不調について事前に知っておきましょう。

・妊娠出産時期に睡眠の不調が起こりやすい理由3選

❶妊娠中、女性ホルモン「プロゲステロン」の影響

妊娠初期は特に、日中に強い眠気が起こりやすいといわれています。
その原因の1つが女性ホルモン「プロゲステロン」による影響です。プロゲステロンは、子宮内膜の安定や基礎体温の上昇などの役割を持つ妊娠中に必要なホルモンですが、妊娠による急激なプロゲステロン量の変化により、眠気が起こりやすくなります。

ただし眠いからといって日中にまとまった時間寝てしまうと、夜に質の良い睡眠が得られにくくなります。日中はできるだけ活動的に過ごし、規則正しい生活を送るようにしましょう。

❷自律神経の乱れによる影響

妊娠5~6週目頃から起こりやすい「つわり」や、妊娠による不安・ストレスなど、体にも心にも負担がかかりやすくなっています。自律神経が乱れやすいため、睡眠の不調を感じやすくなってしまいます。夜に自然な眠気が起こりにくくなったり睡眠の質が低下したりと、満足のいく睡眠が得られにくくなり、日中の疲労感を強く感じてしまう可能性もあります。

疲れているからといって日中の活動量が低下してしまうと、さらに夜の睡眠に悪影響となる可能性もあります。ウォーキング、ストレッチなど軽い運動はおすすめです。

❸産後うつによる影響

約10~20%の女性が産後うつを経験するといわれています。産後うつとは、睡眠の不調のほか、気持ちの落ち込み、不安やイライラ感、食欲不振など、さまざまな症状が現れやすくなります。出産後3か月以内に起こりやすい症状で、数か月から数年ほど症状が続く場合もあります。

産後うつを引き起こす要因は、出産によるホルモンバランスの大きな変化のほか、出産や育児による疲れも影響しています。
身体面、精神面において少しでも休息が得られるような周りの人のサポートによって、予防につながる可能性があります。

さいごに

妊娠や出産、育児において女性の体や心にはさまざまな負担がかかりやすくなっています。睡眠の不調をはじめ、あらゆる不調を感じやすい時期です。食事や運動など、自身で生活リズムを整えることは大切ですが、それに加えて周りの方のサポートが重要になるといえます。

不調は一人で悩まずに、パートナーや家族、地域のサポートを受けたり、医療機関へ相談したりするようにしましょう。

睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

上級睡眠健康指導士、インテリアコーディネーター、薬剤師。 健康系やインテリア系記事のライターをしたり、睡眠の質を上げる!?インテリアコーディネートのコツを発信したり、薬局で勤務したりしています。

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