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【板橋区】お一人様も新規の方も大歓迎 仲良しご夫婦が営む創業57年の大衆食堂

すい新米ライター(東京都板橋区)

板橋区のとある住宅地に佇む、味のある字で書かれた看板が印象的な定食屋さん。

近所に住んでいる人々が、お腹いっぱい食べたいときに訪れるお店「かしを」さんをご紹介します。

お店の外にはメニューがなく、中の雰囲気も予想しにくい為、初めて入店される方は少し緊張するかもしれません。

ですが、勇気を出して、のれんをくぐると、昔ながらの温かい空気が漂った店内から、明るい声で「いらっしゃいませ」と、こちらを歓迎してくれる声が聞こえてきます。

お出迎えして下さったのは、お店を営む苅和さんご夫婦でした。

とても仲が良さそうで、店主であるご主人の賢司さんは、奥さんと一緒に旅行に行くのが、ご趣味だそうです。

テーブル席の奥には、お座敷もあり、広い空間にゆったりとした時間が流れています。

多くの人が入れる作りになっていますが、ゆったりと食べたい方も、カウンター席が充実しているので、お一人でのご来店もしやすいです。

厨房との距離が近いので、料理を作っている過程を間近で感じられることも魅力の一つになっています。

元々は、賢司さんのお父様が作られたお店で、「かしを」という店名の由来も、賢司さんのお母様がお住まいになられていた土地の名前から取ったそうです。

メニューは、変わることもあるらしいのですが、しょうが焼肉とモツ豆腐は、不動の人気だそう。

全て美味しそうな予感がしたので悩みましたが、この日はモツ豆腐を注文しました。値段は830円。

ご飯は、大盛り、普通、小盛を選ぶことが出来、自分に合った量を頂けます。

注文してから数分後、「ご飯多くないですか。大丈夫ですか。」というお気遣いのお言葉と共に、奥さんが定食を運んでくださりました。

副菜のもやしは、ピリ辛の味付けで、見た目よりも辛かったですが、ご飯に合います。

大根がたっぷりと入ったお味噌汁は、優しいお味で、定食のバランスを取ってくれていました。

そして、メインのモツ豆腐は、モツがとても柔らかく、味も濃いめで、ガッツリと食べたい日には最適の美味しさ。

豆腐も大きめに切られていて、スープがよく染み込んでいました。

モツとスープを同時にすくい上げ、ご飯と共に食べた瞬間に訪れる幸福感。

ネギも、陰ながらではなく、表からモツを引き立ててくれていて、全てが揃っているからこその美味しさ。

モツ豆腐、お漬物、副菜、どれも味が濃いめで作られているので、兎にも角にもご飯が進むのです。

そこに、休憩として、優しいお味噌汁の存在も極まり、このバランスこそが定食なのだと感じました。

近所の人々が、頻繁に足を運ぶ意味が分かります。

実は、外見に趣がある「かしを」は、ロケ地として使われることも多く、テレビを見ていると、ふと流れてくることがあります。

ドラマ「きのう何食べた?」や「釣りバカ日誌」でも使われていました。

先日も、テレビの影響でお店に来られたお客さんがいらっしゃったそうです。

普段の客層は、ガッツリとした定食がメインだからなのか、職人さんが多く、長年お店に通われている人もいらっしゃるとお聞きしました。

夜は、常連さんで賑わっていることが多いそうですが、昼間や土曜日、祝日などは新規のお客さんも来られるそうなので、「初めて行くから緊張するなぁ」と、思っている方は、そこを狙って行かれると良いかもしれません。

実際に足を運んでみて分かった「かしを」は、「皆に楽しんで貰えるお店であり続けたい」と、長年美味しい定食を提供している、苅和さんご夫婦の明るさと温かさが詰まった、近所の方々に愛され続けるお店でした。

皆さんも、お腹いっぱいに食べたい気分のときは是非、訪れてみてください。

店舗情報

大衆食堂 かしを
住所:〒175-0091 東京都板橋区三園1-25-4
電話番号:03-3938-5398
営業時間:11:30~14:00
17:00~21:00
定休日:日曜日(その他、臨時休業になる場合もあり)

新米ライター(東京都板橋区)

板橋区に生まれ、板橋区で育ち、板橋区に住む、生粋の板橋区民です。板橋区の楽しい情報を皆さんにお届けするのが趣味なので、よろしくお願いいたします!

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