【板橋区】東京では珍しい本物の葛餅と手作りシロップのかき氷が味わえるお店
板橋区担当のすいです。
本日は、葛餅とかき氷のお店「よしのや」さんをご紹介します。
「よしのや」は、奈良に本店がある葛餅屋さんで、関東のくず餅とは違う、本物の葛餅を頂けるお店です。
店主の川上 三枝子さんにお話を伺ったところ、関東のくず餅というのは、小麦粉から作られていて、植物のクズを使っていないため、"くず餅”と、平仮名で表記されるらしく、葛餅とは別物なのだそう。
それに対し、「よしのや」で売られている吉野の葛餅は、植物であるクズの根から作られた粉を使っているので、正真正銘の葛餅なのです。
つまり、東京にいながら本物の葛餅が頂けるのが、板橋区の「よしのや」。
お店を始めた経緯は、三枝子さんのご主人が奈良にある本店を経営されている方とお知り合いで、「お店を出してみませんか。」というお話をいただき、忙しいご主人に代わって、三枝子さんが受けることに。当時はまだお子さんが小さかったため、自宅でならと、自宅を改装してお店を作ったそうです。
奈良の本店から、葛餅を仕入れていますが、お店自体は独自で、別のものを仕入れたりしながら経営されているので、板橋区の「よしのや」でしか頂けないものもあります。
特にかき氷は、三枝子さんオリジナルのメニューで、このお店の名物です。
シロップが全て手作りなので、どれも魅力的。
かき氷を作るキッカケは、シロップや氷は長持ちするため、一人でお店をやるならば、かき氷が良いと思ったからだそう。
乳酸菌入りかき氷は、埼玉県和光市にある「光英科学研究所」という会社さんとコラボしたもので、三枝子さんのオススメでもあります。
果物が使われているかき氷は、季節ごとに入れ替わるそうなので、この日はこの時期限定である、オレンジのかき氷を頂きました。
積もった綺麗な氷と、鮮やかな色をしたシロップが、まぶしい。
ざくざくとした氷は、音から涼しさを演出してくれ、暑さを吹っ飛ばしてくれます。
シロップには、オレンジの果肉か皮のようなものが入っており、つぶつぶとした食感を楽しむことが出来る上に、噛むとほろ苦さが広がっておいしいです。
スプーンを進めるごとに中からシロップが現れ、最後まで甘く、フレッシュなオレンジの味わいが続いてくれるので、とても嬉しい。
青空に最も似合う食べ物は、かき氷なのかもしれません。
オレンジとりんごの時期が終わると、次は梨と柿のかき氷が始まる予定だそうです。季節の果物が、三枝子さんの手によっておいしいシロップに生まれ変わり、かき氷として食べることが出来るのは、板橋区の「よしのや」だけなので、ぜひ。
そして、今回はお店のメインである葛餅も頂きました。
今まで、葛餅とくず餅の違いを意識することがなかったのですが、意識して食べてみると葛餅は、弾力があります。
もっちもちで、これがクズの強さなのかもしれない、と思いました。
歯応えのある葛餅に、黒蜜ときな粉という抜群の相性をしたコンビが、最高の形で交わりあってくれています。良質。
口の中に葛餅がなくなっても、黒蜜ときな粉は最後まで残ってくれるので、後味もずっとおいしいです。
もちろん、お土産用も売られていますので、誰かにお渡しする予定がある方や、お家でゆっくりと味わいたい方はこちらをぜひ。
今回、お話を伺った三枝子さんは、とても明るくお優しい方で、葛餅やかき氷についても詳しく教えてくださいました。
葛餅の好きなところは、口当たりが滑らかで、さっぱりしているところだと、笑顔でお話されいて、好きだからこそお店をやられているのだと、強く感じたのが印象的です。
そんな三枝子さんが売る、本物の葛餅とおいしいかき氷を皆さんもぜひ、一度食べに訪れてみてはいかがでしょうか。
お車でお越しの方は、駐車場がないのでお気を付けください。
(取材では、よしのや様のご協力により、葛餅を無償で提供いただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。)