2月29日は4年に一度の「にんにくの日」長持ちする にんにく保存法5選
4年に1度のうるう年だけにある2月29日。「に(2)んに(2)く(9)」の語呂合わせで「にんにくの日」となっています。実はにんにくは古くから食料として用いられており、5000年ほど前のピラミッドを建設していた労働者のエネルギー源とされていたり、日本でも源氏物語に治療薬として用いられていたと書かれているほどです。
そんなにんにくですが、「1度に使う量が少ないから残りをダメにしてしまう」という声をよく聞きます。そこで今回はにんにくの日を記念して、おいしく長く保存できるにんにくの保存法をご紹介します。
野菜室はNG 冷蔵庫でのにんにく保存法
すぐに全て食べきるのであれば常温保存でいいにんにくですが、少しでも長く持たせたい場合は冷蔵庫で保存するようにします。ただし野菜室は温度と湿度の面からあまりおすすめできません。
冷蔵庫の適正温度は
冷蔵室 2度から5度
野菜室 3度から7度
チルド室 0度
冷凍室 マイナス18度からマイナス20度
このようになっており、野菜室は野菜を良い状態で保存するために温度も湿度も高めになっており、にんにくを長く保存するのには適していないのです。野菜室に保存していると比較的すぐににんにくの芽が出てきてしまいます。
にんにくを冷蔵庫で保存するのであれば、チルド室か冷凍室で保存するのがベストです。
にんにくを冷凍保存やチルド保存するときは外側の皮を剥いて
にんにくを冷凍保存やチルド保存するときは、外側の皮は剥きます。外側の皮がついていたほうが乾燥は防げるのですが、汚れがついていることが多く雑菌やカビが発生する可能性もあるからです。
薄皮はつけたままで1片ずつキッチンペーパーで包み、チャック付きの保存袋に入れて保存します。
チルド室での保存の場合は1カ月、冷凍保存の場合は3カ月を目安に使い切ると、おいしい状態で使うことができます。
にんにくのオイル漬け「ガーリックオイル」で保存する
煮沸消毒やアルコール消毒した瓶に、オリーブオイル150mlと薄皮を剥いたにんにく3~4片を入れ1週間ほどするとオイルににんにくの味が移り、自家製のガーリックオイルとして使えます。パスタ料理や、少量の塩とともにサラダにかけてもおいしくいただけます。一緒に種を抜いた鷹の爪やハーブを入れるのもおすすめです。
保存期間は常温冷暗所で3カ月ほど。そのため少量ずつ作るのがおすすめです。
にんにくの醤油漬けにして保存する
醤油漬けの場合も瓶を煮沸消毒かアルコール消毒し、薄皮を剥いたにんにく3~4片と醤油150mlを入れておきます。1週間ほどで醤油ににんにくの味が移り炒めものやチャーハンなどに使えます。
醤油を使い切ったらにんにくを取り出し、スライスして炒めものなどに入れて使うのもおすすめです。
保存期間は常温で3カ月程度、冷蔵庫に入れると半年は日持ちします。
自家製ガーリックバターにして保存する
(材料)
・有塩バター 100g
・にんにく 2片
・みじん切りにしたパセリ(ドライパセリでも可) 適量
(作り方)
- バターは常温で30分ほどおき軟らかくしておく
- にんにくをおろす
- バター・にんにく・パセリをよく混ぜ合わせる
- ラップの上に3を細長く載せて包み、固まるまで冷蔵庫に10分ほど入れる
- カットしやすい硬さになったら10等分にカットする
- 1つずつラップで包んでからチャック付き保存袋に入れて冷凍保存する
冷凍保存したガーリックバターは3カ月ほどで使い切るようにしましょう。
バゲットや食パンに塗ってガーリックトーストにしたり、ステーキや白身魚を焼くときに使うとプロレベルのおいしさを引き出せますよ。
にんにく麹にして保存する
近年は万能調味料として人気の塩麹もにんにくの保存法としておすすめです。自家製塩麹の場合は、発酵して塩麹ができあがったタイミングで、おろしたにんにくか、みじん切りにしたにんにくを投入します。市販の塩麹でもOKです。
どちらの場合も保存する瓶はよく消毒してから使用してください。保存期間は冷蔵庫で3週間ほどが目安です。
今回ご紹介したニンニク保存法はどれもおいしい状態でにんにくを保存することができる上、調理に使うときは既ににんにくの味がついているので調理の時短にも繋がります。
頻繁ににんにくを無駄にしてしまうかた、ぜひ今回ご紹介した方法でにんにくを保存してみてください。