錆、固着、そして奥にある「最悪の状態のネジ」を外す方法
「最悪な状態」のネジを確実に外す方法をお伝えします。
今回のネジは厄介な状態ですね。サビ、固着、そして奥まった場所にあるという最悪の組み合わせ。失敗すれば、部品を外すことができなくなるので、緊張の勝負です。
これまで多くの「固着して外れないボルト外し」を行ってきましたが、今回の相手は本当に手ごわいです。このページを読んでくださる皆さんに楽しんでいただければ幸いです。
そんだば、この強敵とどう闘うか考えてみましょう。
今回のボルトの状況は以下の通りです。
すごくサビている
固着している
奥まった場所にある
これらが一度に揃うと、最悪の状態と言えます。
すごくサビている
ネジの頭のねじ山がサビで埋もれており、ドライバーがうまくフィットしない状態。これでは回すことは難しいし、ネジが舐めてしまう可能性が高まります。
固着している
当然、ネジは固着しています。奥まった場所では水が溜まりやすく、サビも進行していることでしょう。
奥まった場所にある
通常ならプラスドライバーやプライヤーを使ってネジを回すことができますが、奥まった場所ではそれが難しいです。
この状況で大事なのは「一発で確実にネジを緩める方法」です。
ドライバーの選択とネジ頭の溝の清掃
適切なサイズの貫通ドライバーを選び、ネジ頭の溝を清掃します。錆を取り除いておかないと、ドライバーが正しくフィットせず、舐める可能性が高まります。
潤滑剤と衝撃
貫通ドライバーとハンマーを使って、ネジの固着を解除します。次に潤滑スプレーを使用し、ネジに浸透させます。これにより、ネジとネジ穴の固着が緩和されます。
待つ
潤滑剤が浸透するために最低30分、できれば一晩待ちましょう。時間をかけることで潤滑剤が奥まで行き渡り、ネジを緩めやすくします。
ネジの締め方
いよいよネジを緩める瞬間です。基本は「押す力7:回す力3」です。貫通ドライバーのスパナを使って、体重をかけてネジを回します。適切な力をかけると、ネジが簡単に緩んでいきます。
ネジが回れない場合、焦らずにステップ1と2に戻り、しっかりと準備をしましょう。急がずに慎重に進めれば、ほとんどのネジは外せるはずです。