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オートバイのあれこれ『ホンダの伝統を継いだレプリカ・CBR400RR』

Rotti.モトエンスー(moto enthusiast)

全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。

今日は『ホンダの伝統を継いだレプリカ・CBR400RR』をテーマにお送りします。

1980年代から盛り上がったレーサーレプリカブームにおいて、ホンダは4ストレプリカカテゴリーをV4(V型4気筒)エンジンの『VFR400R』で戦っていました。

▲1987年登場のNC24型VFR400R
▲1987年登場のNC24型VFR400R

ただ、ホンダにはそれとは別に、もう一つの4ストレプリカがありました。

並列4気筒エンジン搭載の『CBR400RR』です。

▲“ホンダ伝統の”インライン・フォーを搭載した本格派レプリカのCBR400RRがデビュー!
▲“ホンダ伝統の”インライン・フォーを搭載した本格派レプリカのCBR400RRがデビュー!

現在もたまに「ヨンダボ」などと呼ばれて話題になるバイクですね。

すでに人気も実力も秀でていたVFRがあったにもかかわらず、なぜ同カテゴリーのCBR400RRが生まれてきたのか。

その背景には、「インライン・フォー(並列4気筒)のホンダのレプリカ」を求める声がありました。

創業以来、レースの世界でも市販車の世界においても、4ストロークの並列エンジンを武器に名を馳せてきたホンダ。

そんなホンダの“伝統”を受け継ぐスポーツモデルがレプリカブーム下で改めて渇望され、CBR400RRは作られたということです。

▲400RRの先代にあたるCBR400R。並列4気筒だったが、レプリカらしさが無かった
▲400RRの先代にあたるCBR400R。並列4気筒だったが、レプリカらしさが無かった

このCBR400RRの前には『CBR400R』というモデルがありましたが、400Rはいわゆる「レーサーレプリカ」とはやや異なるツアラー風のキャラクターで世間の支持をうまく集めることができず、ホンダは後継ぎの400RRをもっと「レプリカらしく」して開発。

エンジンやフレームといった主要部分は当然のこと、ホイールをアルミ製にしたりマフラーも量産車では前例の無いアルミで作るなど、細かい箇所も徹底して運動性能を重視した設計とされました。

外観もレーサーライクになって、こうしてホンダはCBR400RRを世間が求める「インライン・フォーのレプリカ」として完成させたのでした。

そして400RRは1987年(昭和62年)のデビュー後すぐに人気モデルとなり、先代400Rのリベンジを見事果たします。

VFRに続き、CBRにも盤石な商品力を持たせることに成功したホンダは、以降4ストレプリカ戦線をVFRとCBRのツートップで戦うことになるのでした。

実績あるVFRという存在がありながら、CBRが確固たる地位を得ることができたのは、やはりそれだけホンダ製スポーツバイクにインライン・フォーを求める“信者”が多かったということなのでしょう。

▲1990年にはモデルチェンジが行われ、二代目の400RRが登場
▲1990年にはモデルチェンジが行われ、二代目の400RRが登場

画像引用元:本田技研工業

モトエンスー(moto enthusiast)

バイクを楽しむライター。バイク歴15年で乗り継いだ愛車は10台以上。ツーリング/モータースポーツ、オンロード/オフロード、最新バイク/絶版バイク問わず、バイクにまつわることは全部好き。

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