Amazonのマーケットプレイス通販で代引き詐欺が増えている? SNSで報告相次ぐ
Amazonのマーケットプレイス(第三者による販売)で商品を注文したところ、代引き詐欺の商品が送りつけられてきたとの報告がX(旧Twitter)で増えています。
Amazonのマーケットプレイスを使った代引き詐欺とは?
直近で報告されているAmazonのマーケットプレイスを使った代引き詐欺の仕組みは以下の通りです。
- ユーザーがマーケットプレイスで商品を注文する
- 販売者側から注文をキャンセルされる
- 入手した購入者の住所に同じ金額、または高額な代引き商品を送りつける
- 購入者、または勘違いした家族が現金を支払ってしまう
注意して欲しいのは、この代引き詐欺においてはAmazonは購入者の住所情報などを盗むために利用されただけの被害者であり、返金する立場にないという点です(補足。詐欺店舗の掲載を取りやめる管理責任はありますが、注文はキャンセルされているためAmazon自体は現金を受け取っていません)。
そのため間違って支払ってしまった場合、Amazonからは返金されませんし、日本郵便やクロネコヤマトなどの配達会社も基本的には返金対応をしてくれません。
個別に代引き詐欺の商品を送りつけてきた会社と交渉することになります。
Amazonの代引き詐欺に引っかからないためには?
Amazonのマーケットプレイスを使った代引き詐欺に引っかからないようにする一番の方法は、販売元と出荷元がマーケットプレイスになっている商品(出荷元がAmazonではない商品)を購入しないことです。
とは言え、「欲しい商品がマーケットプレイスにしかない」ということもあるでしょう。
その場合は出品者のレビューをよく読んだり、市場価格と比較して著しく安い値段がつけられていないかの確認をすると避けやすくなります。
今回の報告事例では、「不自然に多いAmazonポイントの付与」がみられたそうです(事例1、2)。
ポイントの高額付与で実質価格が安くなるため掲載順位が上がり、そのために詐欺に引っかかってしまう人が増えるという仕組みです。
Amazonは代引き発送を行っていない
また、重要なこととしてAmazonは代金引換の提供を2024年6月で廃止しています。
これはAmazon公式の通販も、マーケットプレイスも両方です。
つまり、Amazonで何かを注文したあと代金引換の商品が届いた場合、それはすべて詐欺だとみなすことができます。
普段からクレジットカードで購入するようにし、家族にもそのことを伝えていれば代引き詐欺の被害に遭う可能性を減らせることでしょう。
直近でAmazonの利用を考えている方は十分に注意してください。
2024年10月1日13時44分追記
出荷元がAmazonになっている商品はマーケットプレイスの販売者が住所情報を入手できないため、その旨を追記しました。