【高知市】歴史ファン必見スポット!戦国時代から続く出蜻蛉式建築と四国統一を夢見た英雄の姿を感じる神社
昔から武家の守護神として崇拝されており、長宗我部元親が初陣戦勝を祈願した場所として有名な「若宮八幡宮」をご紹介します。
高知市長浜にある「若宮八幡宮」は、観光名所「桂浜」へ続く桂浜花街道へ抜ける県道34号線沿いにあります。広い駐車場がありますので車でも安心です。
御社殿に続く参道は、静寂で厳かな雰囲気が漂っていて、歩いていると自然に背筋がピンと伸びるような感覚になりました。
参道には、社紋の「まり巴」が描かれた旗が立てられていますので、ぜひ見てくださいね。
こちらの社殿は「出蜻蛉式建築(でとんぼしきけんちく)」になっていて、 本殿を尻尾に見立て、トンボが飛び立とうとしている姿になっています。
拝殿の正面を頭に、左右拝殿を翼に、本殿を尾に見立て、蜻蛉がこちらへ向かってくる(出陣)ように配されています。戦勝を祈願した神社ならではの独自のスタイルです。
ちなみにトンボは「勝ち虫」とも言われ、昔から縁起の良い虫とされています。
蜻蛉の向きが逆になった「入蜻蛉式建築 (いりとんぼけんちく)」で作られているのが、高知市一宮にある「土佐神社」です。こちらは長宗我部元親が四国平定を祈願し再興造営した神社です。
若宮八幡宮の鎮守の森公園に建てられているのが「長宗我部元親」の銅像です。元親が初陣を迎えたときの姿を表現しており、力強く前に伸ばした左手は、足下に広がる四国をつかみ取ろうとしている形に作られています
地元有志の発案により、元親の没後400年を記念して平成11年(1999年)に建立されています。
地元の人々だけでなく、ファンや歴史好きな人々にも人気があり、毎年5月第3日曜日には、銅像広場で一族の慰霊祭と初陣祭りが行われています。
「元親公への手紙」としてノートが置かれてあり、訪れた人がそれぞれのメッセージが書かれてました。
毎年4月の第一土曜日から3日間行われる豊作祈願の春祭り「神田祭(別名:どろんこ祭り)」では、五穀豊穣・無病息災を祈願し、浴衣姿の女性が男性に泥を塗るというユニークなお祭りがあります。
しかも塗られた男性は、一年間は無病息災と言われており、「ありがとうございます」とお礼を言うのが習わしになっています。
境内にある「槍通す輪」は、長宗我部元親像の持つ槍の2/3の長さがあり、願い事を唱えながら槍に輪を通すことが出来るとご利益があると言われています。輪は社務所でいただけるようです。
高知市港南地区の総氏神、厄除け開運の神等として地区の方からも広く信仰を集めており、訪れた日には、初宮参りに訪れている方を見かけました。
11月6日には例祭(秋祭り)も開催され、御神幸祭(おなばれ)など賑わいのある祭りがあります。
戦国時代から続く出蜻蛉式建築と四国統一を夢見た英雄の姿を感じられる、歴史深く自然豊かな「若宮八幡宮」へ参拝や周辺を散策に訪れてみませんか。
若宮八幡宮
住所:高知市長浜6600
電話:088-841-2464
社務所:9:00~17:00
駐車場:有り
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