【富田林市】今年も個人ですばる大ホールを貸切！カルチャークルージングは和太鼓のATENAさんも登場

奥河内地域文筆家（河内長野市・富田林市）

10/8(火) 6:01

昨年、すばるホールの大ホールを個人が私費で借りたという記事を紹介しました。こういう場合、通常は小ホールではと考えていたすばるホールの関係者も驚いたそうですが、「とにかくやるんだ！」と最終的には関係者を説得して実現にこぎつけた驚きのイベントでした。

そのイベント「カルチャークルージング（Culture Cruising）」ですが、今年も行われることが決まりました。日時は次の日曜日、10月13日です。

これは昨年の様子です。なぜか巨大な恐竜の模型などがありました。トリケラトプスですね。

主催者のラソスさんは、富田林西口駅近くにあるペルー料理店の方なので、ペルー料理を中心にいろんなフード、またドリンクの販売もありました。

そして、「私の思い出」という名前のバンドが登場して、ステージや客席が一体となってとても盛り上がりました。さて、私が聞いた話では、その中のひとりの女性が、グループのステージに共感を持ってそのグループの大ファンになったとのこと。

知らないミュージシャンの演奏を聴いて共感してもらって、ファンになってくれたらというのは、主催者のラソスさんの狙い通りのこと。それ自体は「思惑通りになって良かった」と思うだけでしょう。

しかし、その女性というのは意外な人物でした。それは富田林を中心に活躍する女性和太鼓グループの和楽TeamATENA（以下、ATENAさん）代表の中村香織さんだったのです。

ATENAさんは富田林だけでなく、河内長野のくろまろの郷などいろんなところで活躍されています。様々なところで演奏活動をはじめ、1月にすばるホールで行われた和太鼓フェスにも参加、さらに8月31日の祭遊イベントなどにも出演をしています。

2回目の開催が決まったカルチャークルージングで、ATENAさんが「ラソスさんの応援を！」と考えて一肌脱ごうと、私の思い出さんの前座を務めるというのです。

とても気になった私は、中村さんにインタビューを申し出て、会場のすばるホールでお話を伺うことにしました。

中村さんは、大阪府生まれですが、小学生の時に宮崎の延岡市に引っ越しをしました。そして小学6年の時に和太鼓の世界に入ります。

中村さんは和太鼓を学びながらメキメキと力をつけ、全国の太鼓コンテスト（熊本城全国大太鼓ひとり打ちコンテスト）で2位の特別賞を収めたこともあります。また中村さんが所属していたジュニアチームはのちに日本一となりました。中村さんは非常にレベルの高い和太鼓の世界に身を置いていたのです。

またアメリカニューヨーク州のカーネギーホールに出演し、現地でしか味わえない経験もあります。そんな中村さんは、18歳から和太鼓のインストラクターなど、さらに貴重な体験をしました。

宮崎県、和太鼓研修センター響にて200名程の生徒の指導経験
さまざまな楽器とのコラボ
山本寛斎スーパーショーin東京ドームに出演

新しい仕事や結婚など経て、富田林に移住してきました。そしていったん和太鼓の世界から身を引きます。

ごく普通の主婦として富田林で日々を過ごしていた中村さんが、再び太鼓の世界に復帰するきっかけはコロナ禍でした。コロナ禍で悶々とした日々を送りながら中村さんの頭の中では、「いつか再び和太鼓を」という思いが芽生えました。

そんな時、中村さんが属していたフィットネスクラブの仲間との会話の中で「町おこしをやろう」と盛り上がりました、最初は中村さん個人で楽器を集めます。それがきっかけで中村さんはフィットネス仲間に和太鼓指導を無償で指導します。

メンバーも中村さんの指導についていきました。「そろそろ」というタイミングで、2022年5月に和楽TeamATENAが発足しました。

チームメンバーの中でそれまでの和太鼓の経験者は、中村さんと太鼓歴16年で佐賀県出身の水野彩英さんです。ちなみにATENA（アテナ）の名は、ギリシャ神話のに登場する技術・学芸や戦いなどをつかさどる女神「アテナ」から頂きました。

中村さんによると「女性も忙しく日々の生活と闘いながらと芸術に触れ町を盛り上げたい」との思いがあります。

ATENAさんのデビューは2023年11月に行なわれた富田林市かかしフェスティバルでした。2024年から本格的に活動を行い、8月までに以下の実績があります。

1月　和太鼓フェス富田林「昴鼓祭」
3月　放課後ディサービス　出前授業兼体験教室実施
6月　マメマーケット　マメマーケットin大泉緑地
7月　マメマーケット　マメマーケットinくろまろの郷
7月　大阪ミナミ夏祭り&にぎわいスクエア
8月　難波・法善寺横丁　夏祭り
8月　堺市美原区上黒山　納涼盆踊り大会
8月　「祭遊」アメリカ凱旋コンサートにゲスト出演

今後の活動予定は決まっているだけで次の通り。ATENAさんの活躍の場が広がります。

2024年10月　ラソス主催　カルチャークルージング　オープニングゲスト
2024年10月　堺市内幼稚園にて和太鼓出前教室
2024年11月3日　ソフィア堺太鼓EXPO　一部出演
2024年11月23日　ひみつ基地親子マルシェ
2025年2月9日　子どもピアノ発表会ゲスト　
2025年2月23日　富田林和太鼓祭り　
2025年7月20日　錦織神社　
2025年7月　某企業パーティに出演（出演予定）　
2025年8月23日　富田林市新堂小学校　盆踊り　

中村さんは、イベントとは別に2025年より、錦織北にある放課後デイサービス・運動療育バード（外部リンク）にて、和太鼓カリキュラムがスタートします。

協賛：丸紅木材株式会社 IKONIH事業

様々な環境下にいる子供たちの居場所づくりやきっかけになったらということで、中村さんは和太鼓を通じて学んだことや感じたこと伝えようと和太鼓教室を考えているそうです。子どもたちの集中力を高め、協調性や仲間の大切さを伝えていきたいとのこと。

その他にも地域密着型子ども太鼓教室、大人向け健康促進太鼓教室を行う予定です。そして、インバウンド向けのパフォーマンス&体験事業としてSABI和備佐備さんでの実施もあるとのこと。

もちろん、パフォーマンスの向上は常に続けたいとのこと。「チームはまだまだスタートしたばかりのチームですが、とにかく無理せず楽しくが今の私のモットーでです。女性でしか表現できないやさしさや力強さをブラッシュアップしたい」と中村さんは力強く語りました。

そんな中村さんも出演するカルチャークルージングに話を戻しましょう。当日のタイムスケジュールは次の通りです。

10：00　物販飲食オープン
12：00　地域のお店や人の応援CM
13：15　オープニングとして開会宣言、大道芸、和太鼓（ATENAさん）
14：00　私の思い出さんのライブ
15：00　イベント終了

こちらが前回の物販コーナーの様子です。

主催者のラソスさんはペルー料理なので、ペルーに関するお菓子や食べ物を販売しています。

その一方で、東南アジア料理などいろんな国の食べ物が登場します。今年もラソスさん以外に3つのお店が登場します。

そして昨年と違い、今年はクラフトビール「万里春」も登場します。これは楽しみですね。

このほか物販では「本ある暮らしの会と仲間たち」が出店するとのこと。

余談ですが、もう一体の恐竜がいました。これはティラノサウルスでしょうか？

最後にカルチャークルージングについて、主催者のラソスさんからイベントの趣旨と目的を伺いました。引用します。

主旨
海外の食文化、本、音楽をLiveで楽しいを体感し、雑多な文化を感じつつ、何かを頑張るラソスのお客様およびその輪の活動をイベントの参加者に宣伝PR活動を通じて紹介

今年は、すばるホールの大ホールのスクリーンを使った応援CMにも力が入っています。

目的
1.イベント内でスクリーンに動画を流す「応援CM」のコーナーを設けて各々の活動等を宣伝PRする。（個人や団体の活動、メンバー募集、イベント告知、YouTubeの活動などのPRなど多種多様）
2.ホールのステージを使用することでLiveに集中し楽しさを知る。
3.親がLiveに行かない環境だと子どもの選択肢に音楽Liveは入りがたい。親子ともに音楽Liveが楽しいことを体感して楽しいを知ってもらう。