Yahoo!ニュース

洗濯物や網戸へのカメムシ産卵に警戒を!産卵期対策まとめ

TOUYA化学系研究者

 5月下旬から8月中旬はカメムシの産卵期にあたり、産卵場所を探しに庭や家に近づくことがあります。この記事では、そんなカメムシに卵を産ませないための対策方法をご紹介します。

カメムシの産卵時期について

 カメムシは5月下旬から8月中旬にかけて活動的になり、この期間が主な産卵時期です。カメムシは網戸や洗濯物などに卵を産み付けることがあります。一度に産む卵の数は通常数十個で、「卵塊」と呼ばれる集団で産み付けられます。これらの卵は約1〜2週間で孵化しています。万が一にも、自宅で孵化させることがないよう、自宅に寄せ付けない対策が重要です!

カメムシを自宅や洗濯物から遠ざける方法

  • 忌避剤の使用:外壁や窓ガラス、網戸には忌避剤を定期的にスプレーしましょう。
  • 適切な植物管理:家庭菜園や植物がベランダにある場合は、撤去するか防虫ネットを設置しましょう。
  • 照明の調整:カメムシは光に引き寄せられるため、照明が蛍光灯の場合、LEDに変えると効果的です。窓にUVカットフィルムを貼るのもおすすめです。
  • 洗濯物の管理:ベランダや敷地内でカメムシを見かけた場合は室内干しを推奨します。やむを得ず外干しをする場合は、白や色の薄い洗濯物には洗濯干しネット(カバー)を使用し、取り込む時には念入りに確認しましょう。

 それでも洗濯物や自宅の壁にカメムシの卵が付いていた場合には、適切に取り除くことが必要です。

卵の取り除き方

 洗濯物に付いた卵はガムテープで粘着除去します。網戸や外壁のガムテープで取れない卵は定規等でこそぎ取ります。孵化するリスクがあるため、取り除いた卵はビニール袋で密封し、適切に処分しましょう。

まとめ:洗濯物や網戸へのカメムシ産卵に警戒を!産卵期対策

 昨年はカメムシが大発生しました。暖冬の影響で、越冬したカメムシの個体数が、地域によっては通常の数十倍にも増加しています。これらの事態に対処し、カメムシの産卵リスクを軽減するための対策を実施しましょう。
もしカメムシを寄せ付けない柔軟剤について知りたい方は、私のブログ「虫除け効果もある柔軟剤が遂に発売!安心して洗濯物を外で干すためには?」をご覧ください。

化学系研究者

東京工業大学大学院の修士課程を卒業後、化学メーカーの研究者として従事。研究成果がメディアに取り上げられた経験有り。化学に関連する記事を書いています。

TOUYAの最近の記事