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フリマアプリで買った夏休みの宿題の読書感想文、先生にバレる?バレない?

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
課題図書に混じって販売されている完成済みの読書感想文の原稿。筆者キャプチャ

 フリマアプリ『メルカリ』で小中学生の夏休みの宿題向けとして、完成した読書感想文や自由研究が販売されているとSNSで話題になっています。

 いずれの商品も数百円台と安いため「お小遣い稼ぎ」レベルといったところですが、買ってすませてしまっては夏休みの宿題=勉強になりません。

 違法な出品ではないため削除や利用停止にも当てはまりませんが、そもそも他人が書いた読書感想文は夏休みの宿題として使えるのでしょうか? 小・中学校で教えた経験を持つ現役の先生に話を伺いました。

先生「分かるけれど指摘はしない」

 篠原「仮にフリマアプリで購入した読書感想文が提出された場合、分かるものなんでしょうか?」

 先生「読書感想文は基本的に国語の先生が見るため、私は見たことがありません。でも、普段その子の作文や言葉遣いをふまえて見るので、他人が書いたかどうかは分かると思います。会ったことがないならまだしも、一学期のあいだ一緒に過ごしてきた子供です。言葉の使い方やクセ、漢字を使うポイントや文章力、感じ方など作文からは色んなものが見えますから」

 予想通りというか、やはり教え子が書いたものかそうでないかは先生には分かるようです。

 先生「ただ、分かっても『親が手伝ったかな?』くらいで“買ってきた文章”だとは思わないでしょう。それに証拠もないので責めたりはしません。その子のためにならないとは思いますが」

 ……身にしみる回答ですね。

 学校によっては怒る先生もいるでしょうし、残り少ないですが夏休みの読書感想文、自由研究は自分で仕上げるようにしましょう。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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