植えて後悔!シンボルツリーや庭木のデメリット
こんにちは、ファイナンシャルプランナーの園芸愛好家グロ子です。
仕事柄、住宅売買のお話を聞くことが多いのですが、よく話題になるのがシンボルツリーや庭木の愚痴。
最近の手頃な住宅は戸建てであっても敷地は狭い。
駐車場以外もコンクリートを流し、地植えの植栽がない家が主流となってきました。
家を買ってハイテンションでシンボルツリーを植えたものの、数年経って後悔している。
施工会社や植木屋さんは教えてくれない、グロ子が実際耳にしたシンボルツリーや庭木のデメリットをまとめてみました。
落葉樹の落ち葉でご近所トラブル
「夏は影をつくってくれるし、秋から葉を落とすから冬は日差しを通してくれる」
植木屋さんが落葉樹をシンボルツリーや庭木に勧める時にによく言うセリフです。
でも落ち葉って風に煽られてかなり広範囲に飛んでいくのです。
自分の家には植栽がない。
なのに駐車場や玄関に落ち葉が溜まって掃除が必要になる。雨が降ると汚い。
ご近所からクレームを入れられる、一番多いシンボルツリーのトラブルが落葉樹の落ち葉です。
落ち葉による樋の詰まり、枝の越境、日陰問題
広さが十分にない庭に植えた落葉樹が、屋根に並ぶ高さまで伸びると飛んだ落ち葉で樋が詰まります。
また枝が隣家や家の前の共有地に越境してしまいます。
木は予想以上に早く大きく育つ。
常緑樹なら落ち葉トラブルはないものの、日差しを遮る難点があります。
シンボルツリーに多いオリーブは、品種によっては数年で10メートルを超えてしまいます。
数年後からかかる維持費
上に書いたようなトラブルを避けるためには、枝の剪定が必要となります。
最初のうちは剪定も園芸気分でできますが、数年後からはプロに依頼しなくては手に負えません。
プロに依頼するということは費用が発生するということ。
そしてその費用は木があるかぎり必要となります。
地下でおきる排水管の破損、根の越境
木のトラブルは地上に注目しがちですが、地下でもおこっています。
いろいろな問題点を見越し、落ち葉のない常緑の低木を選んだとしても根のトラブルは避けられない。
敷地のスペースに余裕がなければ、地下の排水管を根で動かしたり、隙間に根が入り込んで詰まったりしてしまうのです。
古い市街地では街路樹でもこのトラブルがあるそうです。
根の越境は指摘されないかぎり、植えている本人にはわかりようがありません。
リフォーム、駐車場増設の邪魔になる
長く住み続けると、家族の事情が変化します。
リフォームして部屋を広げたり、駐車スペースをもう一台確保しなくてはならなくなることもでてきます。
施工前に更地にしておかないと工事が始まりません。
シンボルツリーをこの時点で抜く方も多いです。
もちろん伐採と伐根は自分では無理なのでプロへの依頼が必要になります。
自宅と隣宅の屋根を傷めないよう養生し、抜いた木と根の始末まで頼むとかなりの金額になります。
「家」の常識が変わってきた
家に対する意識はここ10年で変わってきています。
家族に合わせての住み替えやリフォームが当たり前になり、自分たちのライフスタイルに合わせて家を選ぶ時代になりました。
家は代々受け継がれるものではなくなっています。
家族は変化していきますが、植えた木は変わらずにその場で育ち続けます。
だからこそシンボルツリーを植えたい。
その気持ちも良くわかります。
木も生き物です。
一度植えた木を抜くのは気持ちのいいものではありません。
感情に流されず、デメリットをよく検討してから、木を植えるかどうかを決めて下さい。
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