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0歳から保育園「かわいそう」の声に心を痛めている方へ【5つのメリット】

ねんねママ(和氣春花)乳幼児育児アドバイザー

保育園が決まって安心されているパパやママの中には、

「0歳から保育園なんてかわいそう」

「ママの都合でかわいそうに」

「心の発達や愛着形成に問題が…」

という周りの声に心を痛めたり、不安になる方も多いのではないでしょうか。

今回は乳幼児睡眠コンサルタント/0-3歳モンテッソーリ教師であり2児の母親でもあるねんねママが、0歳からの保育園利用について心を痛めている方に向けて、私なりの保育園に預ける5つのメリットについてお伝えします。

決して「0歳から保育園が最高!」「みんな入れるべし!」という内容ではありません。

保育園に大切なお子さんを預けるパパやママの背中を押すための記事になっています。

0歳から保育園を使うことへの罪悪感について

何事も良い側面もあれば、悪い側面もあります。でも0歳からの保育園利用に関しては、悪い側面ばかり取り上げられて心に刺さりがちですよね。

少し前にXでも「保育園に入れたメリット」について投稿された方が引用RTで、

「全部親にとってのメリット」

「保育士ですが、いいことなんて1つもありません」

などつらい引用がついて、0歳から入れている私としては心が痛みました。

3歳児神話は厚生労働省が否定しています。

特定の人物と愛着が形成できればいいとされ、家では親と、保育園では先生と愛着形成ができれば問題ないと考えられています。

ただ、頭では理解しても、自分の中の罪悪感は消えないものです。

親と一緒にいられるならそれにこしたことはない、と私も思っています。

でもやむを得ず、0歳入園という方も多いはず。

なぜなら1歳からじゃ入れないから!

誰もが100%納得して「保育園 is best!」と思って預けているわけではないですよね。

復職しなくてはならないから、1歳からでは入れないから、キャリアのために、収入を落とせないから、様々な理由で家族の幸せのために預ける決断をしているはずです。

せっかく保育園に預ける決断をしたのであれば、その決断を尊重できるようであってほしいので私なりのメリットを5つ紹介します。

保育園に預けるメリット

①親の精神衛生、笑顔が保てる

望んで生まれた大切な我が子でも、24時間ずっと一緒に過ごせるかと言われればそうでない方もいると思います。子どもの相手が得意でなかったり、笑顔でいられないときもありますよね。

私は保育園で離れる時間を作ることによってオンオフの切り替えができ、一緒にいる時間が笑顔で過ごせるようになりました。

しかし仕事が大変で、子どもと一緒に過ごすときも笑顔でいられない…となってしまう場合は家族か仕事、どちらを優先するか整理するのがおすすめです。

どっちつかずだと自分の中でモヤモヤし続けてしまうので「決める」ということは大切なのです。

難しい決断ではありますが、笑顔がなくなるなら仕事を辞める選択肢も持っておくと良いと思います。辞めるまではいかずとも、キャリアのことは一旦置いておき仕事をセーブするなどの選択もあります。

私にも同じ経験があり、家族を優先することにして当時の会社をやめて別の仕事をする決断をしました。

②自然とたくさん触れ合える

家でどういうことをしているか、また保育園によって違いはありますが、家だとだらだらテレビやYouTubeを見せてしまったり、外に行くのが億劫で…となる場合はメリットを感じられるかと思います。

砂場遊びやどろんこ遊びなど家では難しい外遊びや、親ができない遊びをさせてくれるので本当に助かっています。

③栄養たっぷりのご飯が食べられる

無添加や、食事にこだわっています!という方でなければメリットの方が大きいかと思います。

少なくとも私は家では似たようなメニューになりがちなので保育園のレパートリー豊富な食事はありがたいですし、「保育園で食べた〇〇がおいしかった!」と言われて参考にすることもあるので勉強にもなりました。

④一緒に子育てしてくれる大人が増える

まず子どもが親・家族以外のたくさんの人にかわいがってもらえることがメリットですし、「〇〇できるようになりましたよね!」など一緒に成長を喜んでくれる人が増えます。成長の喜びをシェアできるのは、とても嬉しいことです!

逆に困った行動などはちょっとしたことでも相談ができますし、「園ではこうしています」など自分の子どものことをよくわかってくれているプロからの対応策が教えてもらえます。

⑤近所にお友達ができる

上の子はお友達同士での遊びが楽しい時期なので、公園に集合して遊んだり、お家を行き来したりできるのでとてもありがたいです。

私は今の地域の学校に行っていなかったので、保育園をきっかけに近所にママ友ができたというのはメリットでした。

まとめ

何事にもいい側面と悪い側面はあります。保育園も良いことばかりでなく、なかなかお迎えに来なくて寂しい思いをさせてしまったり、何回も発熱したりとデメリットもたくさんあります。

特に最初に当たる壁、慣らし保育で泣き叫ぶ我が子をみると「本当にこれでいいのか?」「ここまでして働かなきゃいけないんだっけ?」などモヤモヤした思いが巡ることも。

でも保育園の良い側面もちゃんとあるのです。

保育園に預ける、預けているパパやママは自分が決めた決断を尊んで、大事にしていただけたらと思います。

▼入園前に心配なことについては、睡眠のプロとしてYouTubeで解説をしています

乳幼児育児アドバイザー

乳幼児育児アドバイザー。小児スリープコンサルタント。0-3歳モンテッソーリ教師。株式会社mominess代表。YouTube「ねんねママのもっとラクする子育て情報局」やInstagramなどで乳幼児の育児に関する発信を続け、2024年現在、SNSの総フォロワーは19万人超。運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。著書に『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『〇✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』がある。

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