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阪神逆転Vに強力な「助っ人」。2003年リーグ優勝の立役者、ムーア氏、甲子園に現る #専門家のまとめ

阿佐智ベースボールジャーナリスト
甲子園球場を訪れたトレイ・ムーア氏(筆者撮影)

 12日、阪神タイガースの本拠、甲子園球場を同球団の2003年セ・リーグ制覇の立役者、トレイ・ムーア氏(51)が日本プロ野球OB選手会の企画により訪問した。同氏の来日は2004年にオリックス・ブルーウェーブでプレーして以来20年ぶり。この日は、大阪の新聞社、テレビ局で取材を受けた後、午後6時から行われる予定であった阪神対DeNA戦前にファーストピッチセレモニーを行う予定であったが、試合前の突然の豪雨により試合自体が中止となり、本人も「たくさんのファンの前でもう一度あの甲子園のマウンドに立てる」と楽しみにしていたセレモニーも幻に終わった。

ココがポイント

ムーア氏は02年に阪神入りし、10勝をマークした。03年も10勝を挙げ、チームの18年ぶりの優勝の立役者に。
出典:日刊スポーツ 2024/9/12(木)

02~03年に在籍し、04年のオリックス時代を含めて日本での3年間で通算26勝。打撃も得意とし、通算打率.295を記録した。
出典:スポニチアネックス 2024/9/13(金)

かつての同僚で最も仲が良かったというメジャーでのプレー経験もある藪恵壱氏とも旧交を温める。
出典:大阪サンスポちゃんねる 2024/9/12(木)

球場は16時に予定通り開門されましたが、ゲリラ豪雨に見舞われて(中略)試合中止が発表されました。
出典:ねとらぼ 2024/9/12

エキスパートの補足・見解

 現在、阪神は、首位・巨人と4ゲーム差の3位。残り試合を考えると優勝は難しくなってきたが、9月に入って急失速した広島とはゲーム差なしとなり、クライマックスシリーズ・ファーストシリーズのホーム開催権は十分手の届くところとなっている。その一方で、4位DeNAが2ゲーム差に迫っており、今後の状況次第ではポストシーズン進出ならずという結果となる可能性もある。

 現在のセ・リーグの状況はムーア氏も把握している。この状況を踏まえてムーア氏は、星野監督の下、18年ぶりの優勝を果たした2003年のチームのスローガン、“NEVER NEVER NEVER SURRENDER“を口にし、「今のタイガースは若いチーム。残り14試合を11勝3敗くらいでないと優勝は難しいかもしれないけれども、最後まであきらめないで戦ってほしいね」と古巣にエールを送っていた。

ベースボールジャーナリスト

これまで、190か国を訪ね歩き、23か国で野球を取材した経験をもつ。各国リーグともパイプをもち、これまで、多数の媒体に執筆のほか、NPB侍ジャパンのウェブサイト記事も担当した。プロからメジャーリーグ、独立リーグ、社会人野球まで広くカバー。数多くの雑誌に寄稿の他、NTT東日本の20周年記念誌作成に際しては野球について担当するなどしている。2011、2012アジアシリーズ、2018アジア大会、2019侍ジャパンシリーズ、2020、24カリビアンシリーズなど国際大会取材経験も豊富。2024年春の侍ジャパンシリーズではヨーロッパ代表のリエゾンスタッフとして帯同した。

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