【とっても好き】をvery like と言ってしまう生徒さん多いですが、それ、通じません!
「大好きです!」を英語で"Very like" と思わず言ってしまう生徒さんがいます。
よくある間違いの例。
A:Do you like chocolate?(チョコレート好き?)
B:Yes, very like!(大好き!となぜか余裕のドヤ顔になる)
残念ながら、大好きという意味で "very like" というような表現はしません。
「え?でも、とても→は veryだし、好き→は likeだから Very like で問題ないじゃないの?」という声が聞こえそうです。
たしかに日本語をそのまま英語に置き換えるとvery like になってしまいます。
ただ、英語と日本語は違う言語なので、そのまま機械的に置き換えてしまうと、まったく意味が通じないことがあります。
動詞を強調するとき Very は使えない
very は動詞を強調するときに使えないとはどういうこと?
Thank you を例にみていきましょう。
「どうもありがとう」をそのまま英語に置き換えるとどうなりますか?
Very thank you になってしまいますね。
このVery thank youに違和感をおぼえませんか?
もし違和感を感じたら、その感覚はOKです!
では、正しくはどう言うでしょうか?
はい、Thank you very muchですね。
これは、皆さんすっきり理解できるとおもいます。
Thank you だととてもわかりやすいですね。
この thank が動詞になります。
very は動詞を強調するときに使えない一例です。
Thank you の意味とは?
余談になりますが、「Thank you」の意味は「あなたに感謝します」という意味。
でも、日本語では相手に感謝するとき「ありがとう」と言いますね。
なので、「Thank you」を直訳せず、自然な日本語に置き換えて「ありがとう」と訳しているわけです。
very much を使う
では、like を強調して、「とても好き!」と言いたいときはどうしたらいいのでしょう?
それは、very much を使います。
では、下の文章の B を訂正していきましょう。
A:Do you like chocolate?(チョコレート好き?)
B:誤)Yes, very like!(大好き!)
↓
正しくは
Yes, I like it very much.
Yes, I like chocolate very much.
あれれ~、very much 以外にも単語が増えているな~と思いましたか?
そうなんです、増えてます。
very like.(大好き!)の問題点は、very much を使うだけでは終わらないのです。
何が問題かというと、まず「誰」がチョコを好きだと言っているのか、そして、「何」を好きだと言っているのかをいちいち追加しなくてはいけません。
日本語の「大好き!」には主語は書かれていませんが、文脈からして「私が(チョコを)好きです」という意味だとわかります。
何を好きかというと、チョコレートのこと。すでに会話に出てきているので、ここでは" it "にします。
もちろん、chocolate と言ってもかまいません。
チョコレートは好き?と訊かれて、「はい、大好き!」と答えるときの例を書いておきます。
Q:Do you like chocolate?
↓
Yes, I like it very much.
Yes, I like chocolate very much.
または、very much のかわりに a lot も使えます。
Yes, I like it a lot!
まとめ
日本語では主語をいちいち言わなくても誰のことかわかりますが、英語では必ず必要になります。
なにを?という部分も、日本語では言わないことがあります。
この、日本語には表れていない部分を英語では表現しなければ相手に通じないのです。
面倒に感じることもありますが、英語と日本語はそれほど違う言語だということですね。
日ごろから、たくさんの英語をインプットして自然な英語の発想を身に着けていきましょう。