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【河内長野市】駅から徒歩6分!地元の支援により再興した連光寺の黄色く染まったイチョウを見よう

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

紅葉の季節では、どうしても赤く染まる、モミジやカエデに目が行きがちですが、黄色く色づくイチョウも侮れない美しさ。大阪府の木でもあるので、美しい黄葉をじっくりめでたいところ。

画像:流谷八幡の大イチョウ・9月に撮影
画像:流谷八幡の大イチョウ・9月に撮影

市内で大イチョウと言えば、天見にある流谷八幡神社が、府指定天然記念物として有名ですね。しかし天見は市の中でも和歌山側にあり、かつ八幡宮までは天見駅から登り道を少し歩く必要があります。

しかし市の中心、駅から歩いて5・6分のところに、立派なイチョウが見られる場所があります。それは蓮光寺(れんこうじ)。真言宗御室派の仏教寺院です。

境内に入れば、大きなイチョウが黄色く色づいていました。

さて蓮光寺についていろいろ調べてみると、興味深い内容が出てきます。山号は宝田山で、延命地蔵菩薩が祀られているとのこと。

この寺の創建については不明ですが、記録によると古くからあることは確かなようです。

平安末期の不安な世の中で広がった地蔵信仰の際、「河内国廿四(24)ヶ所地蔵大菩薩霊場」が設定されたときに、第十五番札所として地蔵寺という名前で登場しました。

明治維新による廃仏毀釈により一時廃寺となりました。しかし地元旧長野町の人たちの資金援助により、1931(昭和6)年 「連光寺」として再興されました。このときに寺院の名前は、地蔵寺ではなく大阪狭山市にあった同名の寺院の名前を使います。

木造だった本殿は1986(昭和61)年に一時期鉄筋となりましたが、2011(平成23)年に再び木造に建て替えられました。

境内には、三体大師石仏像、十二支石仏、水子地蔵等が祀られており、地蔵堂もあります。そのほか、1649(万治2)年の銘がはいった自然石に地蔵尊を刻した供養塔、砂岩でできた丸彫り地蔵、それから弘法大師像がありました。

蓮光寺は、観心寺や金剛寺といった観光寺院ではありません。しかし門は開かれており、自由に境内で参拝できます。そして地元の旧長野町の人たちが、廃寺になった地蔵寺を復興させたという事実は記憶にとどめておきたいところ。

境内のイチョウはまだ黄色く色づく前のものもあるので、黄色く染まるイチョウはまだまだ見られます。

蓮光寺は駅から歩いて行けるところなので、ちょっと寄り道して立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

宝田山蓮光寺
住所:大阪府河内長野市長野町11-22
電話:0721-52-3239
開門時間:お問い合わせください 境内は自由入場可能
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩6分

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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