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【富田林市】天誅組も歩いた可能性がある、金剛住宅地に隣接して残る難解地名・廿山の集落を歩いてみました

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

いろいろ調べると老化は足の筋肉からくるそうで、鍛えないと歩けなくなってしまうそうです。まだ弱る年齢ではないのかもしれませんが、将来歩けなくなって後悔しないように、出来るだけウォーキングを試みています。

そして今回は、廿山(つづやま)を歩いてみました。毛人谷(えびたに)と並んで、富田林難解地名の横綱のような存在ですが、大阪外環状線から金剛住宅地との間は、宅地造成前の集落の名残のようなところです。

1922(大正11)年ごろの古地図によれば、当然金剛住宅地もなく、山(羽曳野丘陵)に覆われた地域で、少し中に入ったところに当時の川西村内に廿山の集落だけがあるのがわかります。

古地図をよく見ると、狭山から加太と廿山を経由して新家や甲田のほうに一本の道が続いています。あくまで想像ですが、幕末の1863(文久3)年8月16日に中山忠光率いる天誅組一行が、狭山藩から武器を徴発して、河内勢の水郡善之祐の待つ水郡邸に向かう途中に通った道なのかなと想像しました。

ということで廿山を歩くことにしました。先日、コーナンとラ・ムーが開業した外環状線の廿山南交差点から、北に向かいます。

錦織下池という名前が付いた、ため池の横の緩やかな坂道を上がります。

錦織下池の隣にもうひとつため池があります。

先ほどよりも大きな池の名前は、なんと「墓池」です。

墓池という名前が付いた理由はなんとなく想像がつきました。すぐ近くに廿山墓地があるからだと考えられます。

住所を見ると廿山2丁目とのこと。

道幅が狭くなりました。古くから残る集落の名残のように想像できます。

道なりにまっすぐ歩いていきます。遠くには古い家屋も見えますね。

途中の曲がり角を見ると、さらに細い道があって下り坂になっており、地蔵堂が見えます。昔からの道が残っているんですね。

またこちらは、上り坂になっています。

くねくねした道を先に進んでいきます。

曲がってさらにまっすぐ歩いていきます。

こちらも途中で曲がっていく道です。

やがて集落の中心と言える集会所が見えてきました。

廿山集会所です。

ここで飛び出し注意の看板を見つけたのですが、

反対側を見るとこうなっていました。

竹林が見えます。かつては周りがすべてこうなっていたのでしょう。

そして遠くに見えるのはPLの塔です。

そのまま歩くと驚きの光景が見えてきます。

こちらです。広っぱのように造成された更地が広がっています。

宅地を造成するための場所と考えられますが、意外にも等間隔に植樹されていました。

左真ん中あたりに見える緑の塊は錦織公園のようですね。

この辺りにも、いずれ新しい住宅が建つものと考えられます。

大きな狸の置物から横に向かう道があります。今は視界が開けて宅地造成中ですが、

2018年のストリートビュー
2018年のストリートビュー

2018年ごろのストリートビューを見ると、このような雑木林にある細い道だったようです。

それにしても次々と新しい住宅が建っていくようですね。

さて集落側もそろそろ終わりに近づいてきたようです。

恐らく廿山の集落の端のあたりまで来ました。その先は金剛の住宅地です。

ちょうど境界線に地蔵堂がありました。金剛の住宅地ができる前まではこの先は全部羽曳野丘陵の雑木林で、加太や狭山方面に続く一本道だけがあったのでしょう。

地蔵堂を出るといきなり世界が変わったような金剛の住宅地に出てきました。

廿山

住所:大阪府富田林市廿山

アクセス:近鉄川西駅から徒歩30分程度

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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