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赤ちゃん返りには原因があった!保育士が教える「上の子が自立するために必要なたった1つのポイント」

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。

「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。

今回は赤ちゃん返りをする子の原因とその対処方法についてお話ししていきたいと思います。

きょうだい育児の大変さ

子育ては、子どもの人数だけ大変になります。

弟や妹が生まれると悩みはどんどん増えていくものです。

特に生まれたばかりの新生児においては、3時間おきの授乳に始まり、本当に大変なことが多いですよね。

しかし、大変なのは下の子の面倒を見ることだけではありません。

下の子に手をかける時間が増えた分、上の子が荒れるようになったというのはよく聞く話です。

赤ちゃん返りもその1つで、親にとっては「なんで今まで当たり前に出来ていたことが出来なくなるの!」とイライラする原因になってしまいます。

「もうお兄さんになったんだからちゃんとやりなさい!」とつい怒鳴ってしまうこともあるのではないでしょうか。

しかし、そんな事を言ったところで子どもの姿は変わりません。

結局どうして良いのか分からずに悩んでしまうものです。

ところが、ある方法を知っていることで、この赤ちゃん返りを防ぐことができるのです。

それさえ知っていれば、「なんで今まで当たり前に出来てたのにやらないの!」と上の子にキツく当たってしまうこともなくなりますよ。

一体どのような方法があるのでしょうか。

やってみよう!

上の子の赤ちゃん返りを防ぐ方法。

それは、上の子にお世話を手伝ってもらうことです。

例えば、
「ちょっと口についたミルクを拭いてあげてくれる?」
「ありがとう。お口がキレイになってなんだか嬉しそうだね」

「手を伸ばしているね。なんだかお兄ちゃんが持ってるおもちゃが欲しいみたいだね」
「貸してくれるの?ありがとう。喜んでいるみたいだね!」

「もう少し静かに遊んでもらえる?」
「ありがとう。おかげで気持ち良さそうに寝ているよ」

このように、難しいことをやってもらう必要はありません。

簡単にできることをお願いしてみて、貢献してくれたことに感謝すると良いでしょう。

どうしてお手伝い?

そもそも赤ちゃん返りはどうして起こるのでしょうか。

それは、「今まで通りの行動パターンを続けていたのでは親に自分のことを見てもらえない」と感じてしまうからです。

生まれたばかりの赤ちゃんはちょっと泣くだけですぐに抱っこしてもらえますよね。

そこで、「ああやって泣けば自分も構ってもらえるかもしれない。よし、赤ちゃんのまねをしてみよう」と考え、赤ちゃんと同じやり方で同じ地位を手に入れようとするのです。

もちろんこれらは無意識によって行われるものですが、結局は親をイライラさせてしまう原因になるため、あまり良いやり方だとは言えませんね。

そこで、上の子に役割をお願いすることで、一緒に育てる仲間として違った形での親子の繋がりを作ることができるのです。

そうすることで、赤ちゃん返りをしなくとも、「自分は両親と繋がりを持っているんだ」と感じられることにより、気持ちが安定していくのです。

赤ちゃんは敵ではない

上の子にお世話を手伝ってもらうことで、赤ちゃん返りは防ぐことができます。

しかし、もう一つ大切なことがあります。

それは、無視をしないということです。

どうしてもバタバタしていると、話しかけてきただけなのに「ごめんね、今忙しいから後でにしてね」と話を聞くことすらしない方も多いのではないでしょうか。

つまり、気を引きたいというのは、話を聞いてもらいたいということとも繋がるのですね。

しかし、そこで下の子のために上の子の話を無視しては、下の子は自分にとって邪魔な存在だと思われてしまいます。

そのため、しっかりと向き合うことはできなくても、なるべく会話は途切れない方が良いでしょう。

また「ちょっと待っててね」と言うなら、用を済ませた後には必ず話を聞きに行く必要があります。

「それはちょっと大変だから…」と思うかもしれません。

しかし、それによって赤ちゃん返りが始まってしまう方が大変ではないでしょうか。

そうすることで、親子の関係を適切な形で保つことができるだけでなく、下の子が自分にとって大切な存在だと気づくことができるでしょう。

まとめ

今回は赤ちゃん返りをする子の原因とその対処方法についてお話ししました。

上の子が赤ちゃん返りをする原因は親の気を引くためです。

それを防ぐためには、上の子にお世話を手伝ってもらうことで一緒に育てる仲間として、違った形での親子の繋がりを作ることができるでしょう。

そのため、貢献したことに感謝したり、それによって喜ぶ姿を伝えることが非常に大切です。

また、忙しい時にも無視しないことで、下の子が自分の敵ではなく、大切な存在だと感じることができるでしょう。

上の子の赤ちゃん返りに困っている方は、ぜひ試してみてくださいね。

保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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