完全試合は「連鎖」する!? その前の3度はいずれも同年達成。さらにその前のほぼ3度も…
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6月28日、ドミンゴ・ハーマン(ニューヨーク・ヤンキース)は、パーフェクト・ゲーム(完全試合)を達成した。
ナ・リーグとア・リーグにおいて、完全試合は24度目。レギュラーシーズンの23度に加え、1956年のワールドシリーズ第5戦に、こちらもヤンキースのドン・ラーセンが達成している。継投による完全試合は皆無だ。2度達成した投手もいない。
ハーマンの完全試合は、2012年8月15日のフェリックス・ヘルナンデス以来。11年ぶりということになる。過去には、さらに長いブランクもあった。
ただ、フェリックスの完全試合は、2012年の3人目だった。フィリップ・ハンバーとマット・ケインが、それぞれ、4月21日と6月13日に達成した。2ヵ月前後のブランクを挟み、1シーズンに3度の完全試合だ。
2011年の完全試合はなかったが、2010年も完全試合が相次いだ。こちらは、1ヵ月に2度。5月9日と29日に、ダラス・ブレイデンとロイ・ハラデイが達成した。
2010年も、2012年と同じく、シーズン3度の完全試合という見方もできる。ハラデイの4日後、アーマンド・ガララーガは、誤審によって完全試合を逃した。
9回表の2死から、一塁手のミゲル・カブレラがゴロを捕り、ベース・カバーに入ったガララーガに送球。完全試合かと思われたが、塁審のジム・ジョイスは、セーフを宣告した。
当時、ビデオ判定は行われていなかった。試合後に映像を観たジョイスは、誤審を認めて謝罪した。翌年、ガララーガとジョイスは、ライターと3人による共著「ノーバディズ・パーフェクト」を出版している。
なお、今シーズン、ハーマンに次いで長いパーフェクト・イニング、かどうかは不明ながら、マイケル・ロレンゼン(デトロイト・タイガース)は、5月27日の登板で、6回表の2死からヒットを打たれるまで、対戦した打者17人をいずれもアウトにし、完全試合を継続していた。