2ランを打ち合った広島戦、最後は新井良太選手のソロで今季初サヨナラ勝ち!《7/10 阪神ファーム》
6月29日のウエスタン・オリックス戦を終えた後、中日戦(ナゴヤなど)、ソフトバンク戦(タマスタ)、オリックス戦(舞洲サブ)とビジターでの試合が続いていた阪神ファーム。ちなみにその間、中日に2連敗、ソフトバンクに2連勝、オリックスに3連敗とメリハリのきいた成績でした。
きのう10日は、鳴尾浜で11日ぶりに行われるゲームとあって、オールスターのため変則日程となった月曜日にもかかわらず大入り満員。もちろんカープの赤いユニホームを着たファンの方もおられ、2ランを打ち合う展開に盛り上がっていましたね。つまり先発の才木投手も2本の2ランを含む6点を奪われたわけです。
そして6対6のまま延長戦に入って新井選手が4号ソロを放ち、今季チーム73試合目で初のサヨナラ勝ちとなりました。なお、きょう11日は6対2で広島の勝ち、阪神・狩野選手と広島・小窪選手がホームランを打っています。きょうは、きのう抑えたリリーフ陣が終盤に打たれたようですね。
では、きのうの試合結果と経過からどうぞ。
《ウエスタン公式戦》7月10日
阪神-広島 17回戦 (鳴尾浜)
広島 022 020 000 0 = 6
阪神 020 400 000 1x= 7
※延長10回
◆バッテリー
【阪神】才木‐榎田-守屋-安藤-高宮-メンデス-〇柳瀬(2勝2S) / 長坂-小豆畑(10回表)
【広島】中村恭(4回)-佐藤(1回)-ヘーゲンズ(2回)-ブレイシア(1回)-●横山(1勝1敗)(1回2/3) / 坂倉-白濱(8回~)
◆本塁打 江越3号2ラン、森越1号2ラン(中村恭)、メヒア9号2ラン、下水流6号2ラン(才木)、新井4号ソロ(横山)
◆二塁打 ペーニャ、庄司、北條、新井、坂倉、西岡
◆打撃 (打-安-点/振-球/盗/失) 打率
1]遊:西岡 (4-1-1 / 0-0 / 0 / 0) .373
〃右:緒方 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .211
2]右三:森越 (4-2-2 / 0-1 / 0 / 0) .213
3]左:キャン (0-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .267
〃打左:板山 (4-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .183
4]指:新井 (5-2-1 / 1-0 / 0 / 0) .318
5]三遊:北條 (4-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .258
6]一:今成 (4-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .221
7]中:江越 (4-1-2 / 1-0 / 1 / 0) .102
8]捕:長坂 (3-1-1 / 1-0 / 0 / 0) .167
〃打:狩野 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .264
〃捕:小豆畑 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .175
9]二:植田 (2-0-0 / 2-1 / 0 / 0) .208
◆投手 (安-振-球/失-自/防御率) 最速キロ
才木 5回 105球 (8-5-3 / 6-6 / 5.32) 150
榎田 0.1回 8球 (2-0-0 / 0-0 / 2.96) 140
守屋 0.2回 8球 (1-0-0 / 0-0 / 5.24) 147
安藤 1回 10球 (0-1-0 / 0-0 / 0.47) 140
高宮 1回 10球 (1-0-0 / 0-0 / 2.66) 138
メン 1回 11球 (0-0-0 / 0-0 / 3.19) 145
柳瀬 1回 13球 (0-1-0 / 0-0 / 0.89) 146
<試合経過>
1回は二塁打と四球があったものの無失点だった才木が、2回は先頭から四球とヒットで一、二塁とし、連続三振を奪って2死を取りながら1番・庄司にタイムリー二塁打を打たれて2点を失います。しかしその裏、北條が左翼線二塁打を放ち、1死後に江越がレフトへ大きな2ラン!すぐに追いつきました。ところが3回に堂林の左前打に続いてメヒアが左中間へ2ラン。これで4対2。なお3回の守備で、左飛を果敢にダイビングキャッチしたキャンベルが左手首を痛め交代。大事には至らず、きょう11日も途中から出場しています。
4回も二塁打や死球でピンチを作った才木ですが、ここは0点に抑えると、その裏に打線が反撃。今成の左前打などで1死二塁として長坂が右前タイムリー!植田の犠打で2死二塁となり、西岡が右翼線へタイムリー二塁打!さらに森越レフトへ2ラン!この回4点を取って6対4と逆転しました。
と思ったら、5回に才木が土生のピッチャー強襲内野安打などで2死一塁として7番の下水流に左中間へ、またまた2ランを浴びます。100球という球数をメドに投げていた才木の99球目、144キロの真っすぐでした。坂倉を三ゴロに打ち取って、5回は投げ切って交代です。6回は榎田と守屋で3安打を許しますが、センター・江越選手の素晴らしいバックホームもあり無失点!7回の安藤投手の時にも、スライディングキャッチを見せた江越です。
そのあと両チームとも得点なく、6対6のまま延長戦に入ります。10回は柳瀬が三者凡退でキッチリと締め、その裏は森越からの打順。しかし森越は遊飛。板山は遊ゴロに倒れ、2死ランナーなしで新井を迎えました。カウント3-1からの5球目、131キロの変化球を打って…ただしバットは高く放り投げるところまではいかず、そっと投げた感じで…しばらく打球を見ていたのですが、しっかりとレフトのネットへ当たる第4号のソロホームラン!阪神にとっては今季初のサヨナラ勝ちです。
才木にはすべて経験と監督、コーチ
では試合後の話しをご紹介しましょう。最初は才木投手についてです。掛布監督は「きょうは100球をメドにしていた。一発打たれちゃいけないとこでね。いい経験かもしれないが、プロのバッターの怖さというか1軍の選手は失投へのミスショットがない、そういうとこの経験を次に生かしてほしい」と振り返りました。
また「きょうの才木は大人しかったかな。いつもはもっと向かっていくのに。もっと強いボールをね。100球というのを考えたのかもしれない。息切れしてもいいから飛ばしていかないと。大人のピッチングをする必要はないから。カープは調子よくて怖さがあったかも。なおさら自分の気持ちを前へ出してほしい」とのこと。そして「変化球のあとのストレートだな。バッター有利のカウントでの、ストレートに対するミスショットが少ないからね」と課題を挙げています。
次に久保投手コーチ。「痛い目に合うのも、すべては経験。その中で準備を自分でしないといけない。まずはゲームに入る準備。中10日空けているんだから、間に球数を増やしていくとかね。それから、先頭打者に入るための準備。バックアップもいるし。5回は、マウンドに行ったら5球すべて全力で投げろと言った。1イニングごとに5球を5セット。これで疲れるようじゃダメ。それでバテるなら準備をしっかりしないと」と話し、最後に「いいものがあるからね」と付け加えました。
「決まった球数で長く…と思って」
では才木投手本人のコメントです。「ちょっと力みましたね。抑えなきゃいけないと思って…」と浮かない表情。100球の制限を意識しすぎたかな?と掛布監督が言っていたことを振られ「早く打たせようとして、それが焦りにつながりました」と言います。おとなしく見えたのは「決まった球数の中で、できるだけ長いイニングを投げたいと思っていたから」ではないかと自己分析。なるほど、6回、7回を目指して無意識に“調整”してしまったかもしれませんね。
そして「反省点、多いです」と才木投手。「回の先頭を抑えるとか、点を取ってもらった次の守備とか、カウントを取りにいった真っすぐが甘く入って打たれたりした。そこをやっていかないといけない」。ところで金本監督が来られていたことは全然知らなかったそうです。才木投手を見に来たと話していたみたいですよ。「打たれましたけど、きょうで終わりじゃないので、次はしっかり抑えられるようやっていきます」。さすがに、この日は超マジメでした。
もちろん今後に生かしていかなければならないけど、すべていい経験だという監督やコーチの話ですが「そう言えるのは今だけですよね。次はやりかえします」とキッパリ。この前向き具合が才木浩人投手の持ち味です。
先制、勝ち越し、サヨナラの3発!
代わって、ホームランを放った3選手のコメントに参りましょう。
まず1軍なら間違いなくお立ち台のサヨナラ弾・新井選手なんですけど、言葉は少なめ。「打ったのはスライダーです。自分のスイングがしっかりできました。1軍でもファームでも、やるだけなので」。今度は甲子園の夜空へアーチを描いてください。その時、バットも美しい放物線であることを楽しみにしています!
次に先制2ランの江越選手です。芯でとらえた?と聞かれ「普通です。ちょっと詰まり、かな。打ったのは真っすぐでした」と答え、続けて「最近は結構、ファウルにして追い込まれることが多かったので、ちゃんと1球でとらえられたのはよかったと思います」と振り返ります。守備でもファインプレー連発でしたね。「常に一歩目というのを意識しています。よかったです」
金本監督が視察に来られていたことは、やはり「知らなかったです」と江越選手。「途中で聞きました。誰か言ってよ、ですよね(笑)」。監督に見せられた?「やっぱり継続して結果を残すことが今の自分に足りないと思う。きょうよかった、あすもしっかりいい内容というふうにしていけたら。そこも評価されるので。評価を気にするわけじゃないけど、しっかりできたらと思います。前半は何もできなかったから、後半に呼んでもらえるよう、できることをやっていきたい」
4回に勝ち越し2ランを打った森越選手は「後ろにつなぐ意識で、真っすぐが来たのでコンパクトに振れました。結果、ホームランになってよかったです」と笑顔。「ホームランより、そのあとのライト前の方が嬉しい。ホームランの次に1本出たことが大きかった。きょうのホームランは忘れて。きょうで終わらずにやっていきたい」
この日は2番でしたが、7番だったり9番だったり様々で「いろんな打順を打つので、そこの役割を果たせるようにと思っています。バントが決まらなかったり、エンドランがうまくできなかったりして、自分の価値を下げるのはもったいないから。その打順の役割を果たすこと」と、森越選手らしいコメントでした。なお外野守備については「試合に出ながらうまくなっていくしかないから。でもミスできるポジションではないので、しっかりやっていきたいです」とのこと。
★おまけです
最後に、鳴尾浜で見るのは久しぶりだった北條選手の話もご紹介します。昨年から、甲子園で会うたびに「なんか場違いな人が来てる」とニヤニヤしていた北條選手ですが、きのうは「あ、鳴尾浜のオバ…」と。そこで止めましたね。
9日の巨人戦(甲子園)で、プロ1号を含む4安打3打点と大当たりだった糸原選手のことを聞くと「(テレビで)見ていましたよ~。4安打って、えぐっ!」と笑ってから「先を越された、と思いました」と言います。先を?「ホームランは僕が先やったんですよ。でもサヨナラ打は先を越された。やられた」。なるほど、それは悔しいでしょう。じゃあ北條選手は、逆転サヨナラ満塁ホームランでお返ししてください。