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15日にリングに上がる元WBA/IBFスーパーバンタム王者ダニエル・ローマン

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
C)Kyte Monroe/Thompson Boxing Promotions

 久保隼、松本亮など、日本人選手との対戦が記憶に新しい元WBA/IBFスーパーバンタム王者ダニエル・ローマン(31)が、15日にリングに上がる。

 ルイス・ネリvs.ブランドン・フィゲロアのセミファイナルで、リカルド・エスピノサ・フランコ(23)と対戦するのだ。

Photo:Kyte Monroe/Thompson Boxing Promotions
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 27勝(10KO)3敗1分けのローマンは、2020年1月に1-2の判定負けでWBA/IBFスーパーバンタム王座から転落した。今回は、昨年9月の再起戦でファン・カルロス・パヤノを判定で下して以来の復帰2戦目となる。

 そのローマンが、キャンプ終盤にメディアの取材に応じた。

Photo:Kyte Monroe/Thompson Boxing Promotions
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 「取りこぼしの無いように、キャンプを終えたい。常にいい状態でスパーリングを重ねて来た。コーチであるエディ・ゴンザレスの指示と日々の練習で、かつてないコンディションを作り上げたよ。この2カ月間、試合に向けて本当にハードなメニューをこなした。

 SHOWTIMEは、素晴らしいファイトを次から次へと提供して来た。それに自分も乗れるというのは幸せな事。自分の努力をファンの前で爆発させたいね」

Photo:Kyte Monroe/Thompson Boxing Promotions
Photo:Kyte Monroe/Thompson Boxing Promotions

 対戦相手のリカルド・エスピノサ・フランコは、25勝(21KO)3敗でWBOラテンアメリカバンタム級タイトルや、WBOスーパーバンタム級ユース王座を獲得している。

 「ティファナ出身のタフな選手だよね。パワーもある。簡単な試合にはならないさ。自分は頭を使って、コンビネーションを打っていくよ。激しいバトルになると予想しているけれど、キャリアの差が勝敗に影響することになるだろう」

Photo:Kyte Monroe/Thompson Boxing Promotions
Photo:Kyte Monroe/Thompson Boxing Promotions

 「もう一度、世界王座に返り咲いてみせる。今回の勝利で、それに近付けるだろう。自分は、それだけのモノを持っていると信じているんだ」

 メインイベントは、WBA/WBCスーパーバンタム級王座統一戦。ローマンとエスピノサの勝者も、近い将来、同級のトップに絡める可能性は十分にある。どのようなファイトとなるだろうか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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