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大手契約で平均3788円…ガラケー利用者の月額通信料金実情(2024年公開版)

不破雷蔵「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者
今でも子供や高齢者を中心に使われているガラケー。その通信料金は(写真:イメージマート)

携帯電話(従来型携帯電話(ガラケー)とスマートフォン)は今や日常生活には欠かせない存在。その携帯電話の普及とともに、利用に対する費用の負担が問題視されている。それでは実際に、携帯電話の利用による費用はどれほどのものなのだろうか。総務省が2024年6月に発表した「通信利用動向調査」(※)の公開値を基に、従来型携帯電話の月額通信料金の実情を確認する。

次に示すのは従来型携帯電話を利用している人における、その端末の利用で支払っている通信料金の月額(税別)について、調査結果を基に概算平均値を算出したもの。無回答者を除いた上での計算で、端末代金の分割支払金や、コンテンツ代金は含まれない。全体平均では3788円。

↑ 従来型携帯電話の月額の通信料金(従来型携帯電話をNTTドコモ、KDDI・沖縄セルラー、ソフトバンク、楽天モバイルで利用している人、概算平均、消費税抜き、円)(2023年)
↑ 従来型携帯電話の月額の通信料金(従来型携帯電話をNTTドコモ、KDDI・沖縄セルラー、ソフトバンク、楽天モバイルで利用している人、概算平均、消費税抜き、円)(2023年)

男女ともに6~12歳で低い値が出ているのは、防犯用として保護者に持たされているケースが多々あるからだろう。実際に使う機会がほとんど無ければ、料金も安いものとなる。子供向けの格安の料金プランも多数用意されている。

男性は20代、女性も20代が通信料金のピークで、ピークでは女性よりも男性の方が安い。この年齢階層では通話やインターネットの利用など、男性よりも女性の方が積極的に行っているようだ。そのピーク以降はおおよそ年齢とともに漸減していく。

世帯年収別では法則性の類は見受けられない。世帯年収が低くても通信料金を抑えるような使い方は難しい、そもそも基本料金程度でこのぐらいの値に達してしまうと見るべきだろうか。

今件はあくまでも通信料金のみ。各種コンテンツ利用料は別途のものとなる。利用スタイルによっては、この通信料金の何倍もの支払いをしている人もいるに違いない。

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※通信利用動向調査

2023年分は2023年8月末に、「世帯向けは都道府県および都市規模を層化基準とした層化二段無作為抽出法で選ばれた、満20歳以上の世帯主がいる世帯・構成員に」「企業向けは公務を除く産業に属する常用雇用者規模100人以上の企業に」対し、郵送あるいはオンラインによる調査票の配布および回収の形式によって行われている。有効回答数はそれぞれ1万4059世帯(3万4196人)、2640企業。各種値には国勢調査や、全国企業の産業や規模の分布に従ったウェイトバックが行われている。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項のない限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

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(注)記事題名、本文、グラフ中などで使われている数字は、その場において最適と思われる表示となるよう、小数点以下任意の桁を四捨五入した上で表記している場合があります。そのため、表示上の数字の合計値が完全には一致しないことがあります。

(注)グラフの体裁を整える、数字の動きを見やすくするためにグラフの軸の端の値をゼロではないプラスの値にした場合、注意をうながすためにその値を丸などで囲む場合があります。

(注)グラフ中では体裁を整えるために項目などの表記(送り仮名など)を一部省略、変更している場合があります。また「~」を「-」と表現する場合があります。

(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記のない限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。

「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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