夜間授乳しないと熱中症になる?暑い日の赤ちゃん、水分補給で知っておきたいこと
暑い日が続いて、赤ちゃんとの過ごし方も難しいですよね。
特に夜中の授乳については、悩まれている方も多く、ご相談をよくいただきます。
・夜間断乳を考えているが、この時期は暑いからしないほうがいいの?
・もう夜間授乳はしていないが、水やお茶を飲ませるべき?
こういったご質問も多く受けております。
この記事では累計1,000人以上のねんね相談を受けてきた『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』著者の乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、そんな暑い日の夜間授乳や水分補給について、助産師さんのご意見も踏まえながら解説していきます。
夏は夜間断乳NG?
夏は夜間断乳してはいけないかと聞かれれば、そんなことはありません。
月齢的にちょうど今!というときが夏の時期だという方はたくさんいらっしゃいますよね。もちろん、発達状況が整っていれば問題ありません。
<夜間断乳ができる条件>
・最低でも生後6ヶ月以上、できれば9ヶ月以上
・発育が順調で(小児科医や助産師がOKと言っている)
・水や麦茶などで水分補給もできている
親が主導して授乳をなくしていく場合は、まずこちらが整っていることが大事です。
その上で、最も大事なのは“寝る前にしっかり水分補給をさせてあげること”です。
この水分というのは水でもお茶でも母乳でもミルクでも構いません。とにかく寝る前にしっかりと水分補給をさせてあげる、これが最も大事です。
▼夜間断乳の方法・成功のコツについてはこちらの動画で解説しています
代わりに水分補給をさせるべき?
夜間断乳は泣きをともなうことがほとんど。それまで夜中に目が覚めたらおっぱいを飲みながら寝るものだと思っていたのに、おっぱいをくれないのだから泣いて訴えて当然ですよね。
でも泣いているからといって「水分くれ〜!」と言っているかというと、それはそうとは言い切れません。欲しいのはおっぱいであって、マグの水分ではない可能性は高いです。
そのため、水分を絶対にあげなくていいとまでは言い切れませんが、おっぱいの代わりに水分をあげなくてはいけない、というわけでは全くありません。「欲しいのそれじゃなーーーい!」と拒絶される可能性が高いと考えられます。
心配な方は枕元に置いておいて、さっと渡せるようにしておけると良いかもしれません。それで落ち着けるのであれば、もちろんそれでも良しです◎
熱中症にならないための睡眠環境
水分はこちらから夜中に起こしてまであげなくていい、とお伝えしましたが、それは大前提として睡眠環境が快適であることが必須条件となります。
極端ですが、もし蒸し風呂のような環境で寝ているのであれば、起こしてでも水分とらせてあげないと熱中症になってしまいますよね。
熱中症にならないための睡眠環境について、4つのポイントをお伝えしておきます!
①寝る前から寝室を冷やしておく
寝る時にエアコンをオンしても、部屋が冷えるまでに時間がかかりますよね。ですので、事前に冷やしておくのがおすすめです。
そうすることで寝具もひんやりして、体の表面の熱を奪ってくれやすくなります。深部体温が下がって気持ちよくスムーズに眠りにつきやすくなる効果も得られます。
②エアコンはつけっぱなしてOK
赤ちゃんは大人よりも暑がり。室温に変化があると、それが刺激になって起きてしまうこともよくありますので、エアコンはつけっぱなしでOKです。
エアコンの設定温度はお部屋の広さやエアコンの性能などにもよるので一概にはいえないのですが、25〜27度くらいが目安で、室温は40〜50%程度にできると過ごしやすくなります。
エアコンの風が直接あたらないようにだけ、注意しましょう!
▼赤ちゃんが寝る部屋でのエアコンの活用方法についてはこちらの動画で解説しています
③パジャマは汗を吸収してくれやすい素材を選ぶ
パジャマは綿素材など汗を吸収してくれやすい素材を選ぶことをおすすめします。
カバーオールでも綿素材のメッシュなどでできていてすごく涼しそうなのもネットで探すとあります。綿100%のものであればそれでもいです。
▼室温ごとの服装の目安はこちらの動画で解説しています
④接触冷感素材の寝具もおすすめ
「接触冷感素材の敷きパッドはつかってもいいですか?」などとご質問いただくこともあるのですが、良いと思います!
エアコンの調整が難しくて蒸し蒸ししがちなときは、ひんやりシーツのようなものがあるとおすすめです。
以上4点、便利なものはうまく活用しながら、水分補給も寝る前を中心にたっぷりしながら熱中症を予防していただければと思います。
<乳幼児睡眠コンサルタント ねんねママ>
夜泣きや寝かしつけにお困りの方へ★200名以上在籍!乳幼児睡眠のプロに質問ができる「寝かしつけ強化クラス」も運営中♪
著書『すぐ寝る、よく寝る赤ちゃんの本』では、抱っこで寝かしつけのクセをとる方法の他に、授乳で寝かしつけのクセをとる方法、ママやパパをさわりながら寝るクセをとる方法、具体的なねんねトレーニング方法などを具体的に解説しています。困った時の「こんなときどうする?Q&A」や「寝かしつけのよくある疑問100問100答」も収録。