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【シャキシャキのまま2倍長持ち】レタスの正しい保存方法を現役の八百屋が紹介

青髪のテツ野菜のプロ

こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。

気温が高くなってきてサラダが美味しい季節になりましたね。

サラダに入れる定番の野菜といえばレタスを思い浮かべる方が多いと思います。

そんなレタス、鮮度のいいものの見分け方や、正しい保存方法を知っていますか?

1玉買うと使いきれず、保存している間に傷んでしまって捨ててしまった経験がある方もいると思います。

そこで今回は「長持ちするレタスの保存方法」を紹介していきますね。

レタスが長持ちする保存方法

多くの野菜は成長を止めてあげることで長持ちします。

成長を止めることで長持ちするようになる理由は、成長するために可食部の栄養を使ってしまうことで食味が落ちたり、傷みやすくなっていしまうからです。

レタスの成長を止めて長持ちさせるためには、成長点と呼ばれる栄養を集める部分を取り除くか、成長が止まる程度に壊す必要があります。

レタスの芯に爪楊枝を数本指す

「レタスの成長点を壊すと言っても、じゃあどうすれば良いの?」と思った方も多いでしょう。

レタスの成長点を壊す方法は簡単です。芯に爪楊枝を数本刺すだけで壊すことができます。

  1. レタスの芯の奥まで爪楊枝を3本指す
  2. キッチンペーパーでくるみ保存袋に入れる
  3. 冷蔵庫の冷蔵室に入れる

それだけ?と思われるかもしれませんが、これをするだけで2倍は長持ちします。

騙されたと思って一度試してみてくださいね。

レタスは野菜室に入れてはいけない

ところで皆さん、先ほど「冷蔵室に入れる」と書きましたが、「野菜室じゃないの?」と思った方がいるのではないでしょうか?

実はレタスを野菜室に入れてしまうと、鮮度劣化が早くなってしまうんです。

レタスを野菜室に入れてはいけない理由は、レタスの最適保存温度が0〜5だからです。

野菜室の温度は3〜8、冷蔵室の温度は0〜5といわれており、レタスにとって野菜室だと温度が高すぎるんです。

ただし、冷蔵室は乾燥しやすいので必ずキッチンペーパーや新聞紙に包んで保存袋に入れて保存しましょう。

レタスの芯を取り除く

レタスの成長点を壊すのではなく、取り除いてしまうという方法もあります。

レタスの芯は簡単に取り除くことができます。

レタスの芯を親指で強く押しましょう。これだけで、芯が外れます。

こちらは爪楊枝がなくても手軽にできます。

芯を取り除いた部分に、濡れたキッチンペーパーを詰めておけば長持ちします。

この方法は、長崎県の農家さんに教えてもらった方法で、その農家さんがいつも行っている保存方法だそうです。

正しい保存方法で最後までおいしくレタスを食べて

今回はスーパーの青果部で10年働く私が「おいしいレタスの見分け方と保存方法」を紹介しました。

選び方や保存方法を知ることで捨てる機会が減れば節約になり、フードロスの削減にもなります。

ぜひレタスを買ったときは今回の方法を実践してみてくださいね。

野菜のプロ

現役の八百屋。歴は10年です。ブログ「やさいのトリセツ」運営者。書籍「野菜売り場の歩き方」と「おいしい野菜まるみえ図鑑」「マンガでわかるやさいのトリセツ」好評販売中。Twitterフォロワー75万人を超えました。

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