たんぱく質の摂り過ぎで「腎臓」が悪くなる?-たんぱく質の摂り方のポイント!
ご覧いただきありがとうございます。
おがちゃん先生です。
今回は「たんぱく質の摂り過ぎで腎臓が悪くなる?」というテーマで解説していきます。
今回の目次
- たんぱく質の役割は?
- たんぱく質の分解と腎臓の役割
- たんぱく質を摂り過ぎると「腎臓」が悪くなる?
- たんぱく質の摂り方のポイント!
- 動画で解説
【1】たんぱく質の役割は?
たんぱく質は、糖質・脂質と並び、三大栄養素の1つでエネルギー源となります。
また、他にも下のような役割もあります。
- 皮膚や爪の材料になる
- ホルモンの材料になる
- 様々な酵素(消化酵素など)の材料になる
- 免疫に関わる(抗体の材料になる)
- 筋肉の材料になる
- 神経の情報伝達に必要(神経伝達物質の材料になる)
- 酸素を運ぶヘモグロビンの材料になるなど
このように様々なところで材料となるため、たんぱく質が不足すると、爪が弱くなったり、ホルモンバランスが乱れたり、様々な不調に繋がる。
【2】たんぱく質と腎臓の役割
たんぱく質は、アミノ酸がたくさん繋がったものです。
食事から摂取して、胃液(胃)・膵液(すい臓)・腸液(小腸)によって、最終的にアミノ酸まで分解されて、吸収されます。
アミノ酸は、体内で様々な構成成分として使われますが、たくさん摂取すると、余ってしまいます。
体内に溜めておけるアミノ酸の量には限界があるため、それを超えると「肝臓」にて分解されます。
アミノ酸が分解されると「アンモニア」という有毒な物質が発生しますが、これも肝臓で解毒されて「尿素」という無害な物質になります。
尿素は「腎臓」にて尿として排泄されます。
これがたんぱく質(アミノ酸)の代謝です。
【3】たんぱく質を摂り過ぎると「腎臓」が悪くなる?
たんぱく質を摂り過ぎると「尿素」がたくさん産生されます。
そして大量の水分を必要として、たくさんの尿素を排泄しようとするため、腎臓に負担がかかります。
例えば、プロテインなどを過剰摂取したり、たんぱく質ばかりに偏った食生活をしていると、腎臓病に繋がる可能性が高くなるので注意ですね。
【4】たんぱく質の摂り方のポイント!
筋肉量や活動量、年齢にもよりますが、一般の人が必要とするたんぱく質の量は体重1キロあたり0.8gといわれています。
また、たんぱく質の摂り方として、下のようなこともポイントとしてあげられます。
- 動物性たんぱく質だけに頼り過ぎない…脂質を多く含んでいることが多いため
- 3食でバランスよく摂る…1回の食事で大量に摂るのではなくバランスよく摂ることが大切
- ビタミンB6を摂る…たんぱく質の代謝に必要となる栄養素(マグロ・カツオ・バナナなどに多く含まれる)
- 水分補給をしっかりする…たんぱく質をたくさん摂ると水分を失いやすいため
- プロテインの過剰摂取はしない…一般的にはプロテインは「補う」ものとして使うことがおすすめです
たんぱく質が"過剰"になっている場合は、アンモニアが増えて、おならの匂いが強くなることもあるります。
たんぱく質は「動物性」と「植物性」があり、それぞれのメリット・デメリットがありますので、バランスよく摂ることが大切です。
- 動物性たんぱく質(肉・魚・卵など)…体内では合成できない「必須アミノ酸」をバランスよく含んでいるが、脂質を多く含んでいるものも多いので高カロリーに注意
- 植物性たんぱく質(大豆製品・穀物・ナッツ類など)…動物性ほど「必須アミノ酸」を含んでいないものが多いが、繊維質を含み、腸内環境を整えるためにも役立つ
また、たんぱく質の過剰摂取は、腎臓だけではなく「肝臓」にも負担がかかってしまうので注意しましょう。
【5】動画で解説!
最後までご覧頂きありがとうございました。
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