すい臓がなくなるとどうなる?すい臓の働きから分かりやすく解説!
ご覧いただきありがとうございます。
おがちゃん先生です。
今回は「すい臓がなくなるとどうなる?」という豆知識を解説していきます。
今回の目次
- すい臓ってどんな臓器?
- すい臓の働きは?
- すい臓がなくなるとどうなる?
- すい臓をいたわる生活習慣
【1】すい臓はどんな臓器?
すい臓は、小腸の入口(十二指腸)に抱えられるようにある臓器です。
また、後腹膜器官といってお腹の中でもやや「背中側」にあるのも特徴です。
【2】すい臓の働きは?
すい臓の働きは大きく2つに分けられます。
①外分泌機能(膵液の分泌)
消化酵素を含む、弱アルカリ性の液体(膵液)を、1日1000〜1500mLほど分泌します。
膵液は、糖質・脂質・タンパク質という三大栄養素を分解する役割があります。
膵液の量には個人差があります。
また、食べたものが胃から流れてくると、強酸性の胃酸まみれになっています。
そのため膵液が「弱アルカリ性」であるおかげで、胃酸を中和することができます。
②内分泌機能(血糖値の調節)
すい臓は、血糖値を上げたり、下げたりするホルモンを分泌します。
例えば、すい臓が分泌する「インスリン」は、血糖値を下げることができる唯一のホルモンです。
そのため、すい臓の働きが悪くなり、インスリンの分泌が低下すると、血糖値が高いまま(高血糖)になってしまいます。
血糖値を上げるホルモンはグルカゴン・成長ホルモン・コルチゾールなどいくつかあります。
このようにすい臓はとても大切な臓器です。
ではもし、すい臓がなかった場合どうなるのか?みていきましょう。
【3】すい臓がなくなるとどうなる?
すい臓が全てなかったとしても、生活することはできます。
しかし、様々な不調が起こりやすくなります。
・栄養の吸収障害による不調
膵液の分泌が低下することで、食べたものを十分に吸収することができなくなります。
これにより下痢、体重減少などに繋がりやすくなります。
・血糖値の異常(高血糖)
すい臓から分泌される「インスリン」の分泌が低下することで血糖値を下げることができなくなります。
部分的に残っていれば対応できますが、もしすい臓が全てなかった場合は、高血糖を招きます。
・肝臓に影響を与える
すい臓がなくなることで「脂肪肝」が起こりやすいともいわれています。
このメカニズムは複雑であり、はっきりとわかっていませんが、脂肪の不足を補うために、体内で脂肪の合成が促進されるからと考えられています。
【4】すい臓をいたわる生活習慣
すい臓はあまり目立たない臓器ですが、日々働く大切な臓器です。
そして、すい臓をいたわるためには下のようなことを意識すると良いでしょう。
- お酒を飲み過ぎない
- 禁煙
- 脂質や糖質(炭水化物)を摂り過ぎない
- 早食いはせず、よく噛んで食べる
- 食物繊維をしっかり摂る
- 全体として高カロリーにならないようにする
- 肥満の予防、解消など
また、内臓器たちはストレス・睡眠不足・過労による影響も受けやすいので、適切な休息をとることも大切です。
下の動画でも、解説しておりますのでぜひご覧ください。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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