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仕事と育児を両立できるか不安...。入園前に知っておきたい入園後のリアルな声

ピッグママチャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー
Photo:Pixabay

もうすぐ新学期ということで、4月から仕事に復帰し、子どもも保育園などに入園するご家庭も多いかと思います。

そこで今回は、入園前に知っておきたい入園後の疑問にお答えします。

仕事と育児を両立できるか不安を抱えているママも多いかと思いますが、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

疑問1:慣らし保育って、ぶっちゃけどれくらいかかる?

Photo:pixabay
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これは、結論から述べると「入園してみないとわからない」です。

というのも、子どもの性格やこれまでの過ごしかた、家庭環境によるところが大きいからです。

これまでずっとママと過ごしてきた子どもが、突然知らない場所で長時間過ごすことになり、不安を抱えて泣きたくなるのはごく自然なことです。

親御さんの職場環境や園の方針も大きく関係するでしょう。

親御さんの職場が、人手不足で仕事が休みにくいなど、早く復帰せざるおえない状況の人もいるかと思います。

園の方針として、「子どものペースに合わせる」といったところもあるでしょう。

ちなみに、我が子の慣らし保育は3ヶ月ほどかかりました。

早い人だと、1週間ほどで慣らし保育が終わっていたので、正直いつ終わるのかと不安になったり、悩むことも多かったです。

保育園の先生が「子どもも慣れようと頑張っているよ」と園での様子を教えてくれたり、「子どもにとっての母親はママしかいないからね〜」といった言葉が励みになり、私は働きかたを変えるきっかけにもなりました。

入園から3年経つ現在は、たまに行き渋るときもありますが、楽しく通っています。

疑問2:育児と仕事を両立できるか不安...どうすればいい?

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入園後の生活を振り返ってみて思うのは、「親も慣れるのには時間がかかる」ということ。

これまで子どもの世話と家事を中心に過ごしてきた日々から、仕事がプラスされるわけですから、今までと同じようにはいきません。

事前に夫婦で送迎や家事の分担を決めておくのも重要ですが、病院に連れて行くなど予定外のことも起こるので、臨機応変に協力し合うことが求められます。

家事の分担は、お互いにとって楽な方法を見つけることが大切だと思います。

例えば、夕食の献立を週末にまとめて作り置きするのも一つの手ですが、私は料理が苦手かつ嫌いで、料理をする時間をなるべく減らしたい(なんなら考える時間も減らしたい!)ので、曜日ごとにメニューを決めています。

月曜日は丼か鍋、火曜は中華、水曜は洋食、木曜は和食、金曜は魚、土曜はカレーかシチュー、日曜はホットプレートの料理などと、ジャンルを決め、献立は家族に決めてもらったり、スーパーの特売に合わせたものを作ったりしています。

ジャンルを決めることで、子どもの世話で手が離せないときでも、「今日は月曜日だから丼ものを作ればいいのね」などと夫が自分で考えて作ってくれるので、楽だと感じています。

あとは、家事を分担するときは『名もなき家事』もまとめてお願いしています。

例えば、パパに「ゴミ捨てやっておいて」とお願いすると、大抵はゴミ出ししかやってくれないかと思います。

各部屋のゴミ箱からゴミを集め、それを1つの袋にまとめ、新しい袋をセットするまでが1つの流れと把握していますが、そこまで気が回るパパは少ないのではないでしょうか。(それプラス資源ゴミなどの分別などもありますよね)

付随することは、最初から全部まとめてやってもらいましょう!

脱いだ服は洗濯カゴの中に入れる、食べ終わった食器は流し台に持って行くなど、子どもにも自分でできることは自分でやる習慣をつけることが大切だと思います。

保育園や幼稚園でも、自分の身の回りのこと(衣服の着脱やトイレ、食事など)は、先生がサポートしてくれますが、基本的には自分でするようになります。

園で頑張っているようであれば、家庭では甘えさせることは重要ですが、甘やかす必要はありません。

疑問3:園からのお迎えコールはどれくらいの頻度である?

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集団生活をしている以上、1人症状が出たら、感染すると覚悟しておいたほうがいいとは思います。

特に月齢が小さいとマスクができなかったり、鼻が自分でかめなかったり、何でも口にしたり触れたりすることが当たり前ですから。

また、子どもが自分の体調の変化などを言葉で表せず、先生が「いつもと様子が違う」と感じたり、なかなか泣き止まないなどの異変があれば、連絡がくることもあります。

我が子も入園してから1~2年は、毎月のように風邪をひいていた記憶があります。

3年目は子どもも体力(免疫?)がついてきたのか、帰宅後そのままお風呂に入るようにしてからか、風邪をひく回数はかなり減ったように思います。

帰ってきたら、「手洗い・うがい」を徹底しましょう!(裸足で過ごしている場合は、足の裏も洗うといいでしょう)

疑問4:入園までに断乳(卒乳)したほうがよい?

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これは、ママとお子さん次第だと思います。

最近では、パパも育児に参加しやすいよう、最初からミルクで育てているご家庭も多いと思います。

子どもが安心するから、グズったときや就寝前は授乳していたという話もよく聞きます。

ただ、搾乳して母乳を冷凍保存したり、仕事中に胸が張るなどママの負担が大きいのは事実かもしれません。

お子さんが食事で十分栄養が取れるようになってきている、遊び飲みをするようになったなどの場合は、やめてもよいタイミングなのではないでしょうか。

疑問5:入園までに何を準備すればいい?

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これは、園によって必要なものが異なるので、園からの案内が出てから準備するのがいいと思います。

ただ、どの園でも共通することは、自分の持ち物には全て名前を記入しておく必要があります。

名前を書く作業を効率化したいのであれば、お名前シールやお名前スタンプの利用がオススメです。

保育園の場合、外遊びで汚れたり、夏場は汗もかくので着替えが意外と必要です。

用意する服は、安全面からも、丈の長い服やフードや紐やリボンなどの飾りが付いている服は避けたほうがいいでしょう。(遊具に引っかかって危険なため)

子どもが着脱しやすいようボタンがある服は、自分でできるようになってから着たほうがベターです。

服装の規定や必要枚数なども園に事前に確認してから、用意するのが最適です。

疑問6:連絡帳には何を書けばいい?

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通園するにあたり、毎日用意するものとして、連絡帳があります。

最近では、アプリを導入しているという園もあると思いますが、基本的には、お子さんの体調や排泄の有無、食事内容、家庭での様子などを先生と共有するツールという認識でいいと思います。

しかし、毎日書くからこそ「そんなに毎日書くネタがない」と悩むこともあると思います。

入園から3年経ちますが、「書くこと特にないな〜」と思う日は私も多々あります。

毎日書くとなると、どうしても日記みたくなりがちですが、必要なことを箇条書きで書くようにすると、書き手は書きやすく、先生も読みやすくなると思います。

体調:特に変わりなし
食欲:あり
家での様子:昨日は夫が残業で帰りが遅く、あまり子どもの相手ができませんでした。
保育園で「みんなで鬼ごっこをするのが楽しい」と話していました。
確かに、前より走るのも速くなったように思います。

自由記入欄には、いつもこのように箇条書きにし、家での様子は3文程度にまとめるようにしています。

家での様子のところを質問に変えて、子育てをしていて疑問に思うことや、悩んでいることを先生に共有してみてもいいと思います。

「園では特に気になりませんよ」や「園では頑張って自分でやっているから、家では甘えたいのかもしれないね」などと先生からの視点で話が聞け、園での子どもの様子も聞きやすいです。

疑問7:ママ友は作らないとダメ?

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ママ友を作るのが「苦手」や「面倒」と感じている人も多いと思います。

私も人見知りで、面倒くさがりな性格なので、入園前は不安に思うこともありました。

しかし、入園してみると、意外にも他の保護者と関わる機会はそんなに多くはないです。

というのも、朝は仕事に向かうから急いでいる・帰ってからも忙しいから急いでいる親御さんが多いので、普段は挨拶程度の関わりしかないです。

ただ、子どもが大きくなるにつれて、子ども同士が仲良くなって、園の行事や近所で会った際に話すようになり、自然と関わるようにはなると思います。

あとは、送迎の時間帯が一緒の保護者とは顔馴染みになるでしょう。

無理して作る必要もないですが、子どもが小学生になってからも関わる可能性もあるので、同じクラス(学年)など関係なく、顔見知りにはなっておいたほうがいいかなというところです。

疑問8:入園までに、できるようにならないといけないことは?

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園にもよると思いますが、「入園までに家で練習しておいてください」と言われる事項があるかもしれません。

入園すると、服の着脱やトイレ、食事などの身の回りのことは、自分でするようになります。

入園までに必ずできていなくても、失敗しても大丈夫なので、園任せにせず、家庭でも取り組んでみてください。

「なかなかできるようにならない」「どう教えたらいいのかわからない」といった場合は、園ではどのように取り組んでいるのか聞いてみましょう。

先生たちもいろんな子どもを見てきているので、さまざまなやり方から子どもに合った方法を教えてくれるかもしれません。

1人で抱え込まず、一緒に育てていくパートナーやプロとして、意見を聞いてみることをオススメします。

疑問9:先生には何を伝えればいい?、先生にどこまで言っていい?

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入園前に案内があるとは思いますが、お子さんのアレルギーの有無や過去に患った病気の有無、体質・気質などを聞かれることはあると思います。

登園したら、体調の変化(なければ「特に変わりないです」でOK)と、お迎えの時間は必ず伝えるようにしましょう。

前日に家でケガをしたときも必ずその旨を伝えるようにしましょう。(特に頭をぶつけたときは、異常がなくても忘れずに)

予防接種を受けた際も、連絡帳に「土曜日に〇〇の予防接種を受けました」などと共有しておきましょう。

通園していて、疑問に感じたり、モヤモヤ感じたりすることが出てくるかもしれません。

クレーマーや、モンスターペアレントだと思われたくないからと、なかなか言いたいことを言えずに悩む人もいるのではないでしょうか。

先生や園にも教育の方針がありますし、保育園はあくまで私たちが仕事で子どもの面倒を見れない代わりに、保育をしてくれる場です。

伝える前に、「自分が先生だったらどうだろう」と、相手の立場になって考えてみることが大切だと思います。

ただ、お子さんが行き渋るようになったなどの場合は、その事実は伝えてもいいと思います。

もしかしたら、構ってほしいから甘えているという家庭側の問題かもしれませんし、園で嫌なことや言いたくない恥ずかしいことがあった、行きたい気分じゃないなど、様々な可能性があります。

「最近、行き渋るようになったんですけど、園での様子はどうですか?」などと、様子を伺ってみてください。

伝えることで、先生も「園でも様子を見てみますね」と気にかけてくれたり、思い当たることがあるかもしれません。

疑問10:園では何をして過ごす?、親が参加する行事はどれくらいある?

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園により異なりますが、基本的には、登園したら身支度→遊び→昼食→午睡→間食(おやつ)→遊び→帰る支度の繰り返しだと思います。

雨などで外遊びができない場合は、園内で工作や室内遊びをします。

その他に避難訓練やお誕生日会、身体測定、当番活動などもあるでしょう。

縦割り保育(異学年交流)といって、他のクラス(学年)の子供たちと関わる機会もあります。

親が参加する行事は、園により異なりますが、運動会、発表会、作品展があります。(いずれも土曜日に行われることが多いと思います)

その他に、地域のお祭りへの参加や、親子でのバス遠足、引き取り訓練、保護者会などもあるかもしれません。

どうしても参加が難しい場合は、事前に先生に相談しましょう。

さいごに

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子どもの入園と仕事の復帰で、両立できるのか不安になったり、子どもが馴染めるか心配になるのは当然のことです。

確かに、慣れるまでは大変かもしれません。

想定外のこともたくさん起こるでしょう。

でも大丈夫、何とかなります!

みんな通ってきた道ですから。

園の先生や家族と協力すれば、どうにか乗り越えられます。

便利グッズや時短アイテムを活用して、手を抜けるところは抜いても大丈夫です。

疲れたときは、楽して構いません。全てを完璧にこなす必要もありません。

無理しないことが大切です。

チャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー

一児の母として、コーチングや心理学を子育てに応用する方法などを発信。産後うつや育児ノイローゼを経験し、発想の転換や思考の癖などを理解することで克服。実践しやすい「育児や人間関係の問題」に役立つ物事の捉えかたを一緒に考えていきましょう!

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