男性・女性・中性・性同一性障害・トランス・etc.『どんな性別でも使えるトイレのマーク』を大募集!!
すべての人が自分自身のセクシュアリティに誇りを持ち、性の多様性を広く認め合い尊重しあう垣根のない社会作りを目指し、主にLGBTQへの理解に向け交流・啓発活動を行っている市民団体PROUD(以下、プラウド)が、『どんな性別でも使えるトイレのマーク』を募集しています。
LGBTQとは、レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)、トランスジェンダー(T)、クィア(Q)の頭文字をとった言葉ですが、同性や両性に恋愛・性愛の感情を抱いたり、心身の性別に違和感を感じる人々など、当事者が前向きに表現した性的マイノリティの総称です(※)。
※もっと詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
香川県と岡山県でLGBTQを対象に活動
プラウドは、1995年8月香川県高松市で発足しました。すべての人が自分自身のセクシュアリティに誇りを持ち、性の多様性を広く認め合い尊重しあう垣根のない社会作りを目指し、主にLGBTQへの理解に向け交流・啓発活動を行っている団体です。プラウドの趣旨に賛同する人ならどなたでも活動に参加できます。
現在、香川県では性の多様性に対応できる社会作りに向け交流・啓発活動を、岡山県ではLGBTQの当事者や家族を対象とした自助活動を中心に展開しています。
どんな性別の人でも利用できるトイレのマーク
プラウドでは、長年の活動の中でトイレの問題はよく話されていました。今年の活動計画の際にメンバー内から「性の多様性に対応するトイレのマークをプラウドで考えてみよう」という提案があり、2月の定例会で試作したそうです。その時に「これは啓発活動にもなるので公募しよう」という展開になり、実施することになりました。
中性的な見た目の人や、性同一性障害を抱える人、トランスジェンダーの人にとって、外出時のトイレは切実な問題です。
自分の望む性別のトイレを利用していると周囲から注意されたり、ジロジロ見られたり、ときには身の危険を感じることもあります。男女別のトイレに行きにくいことから、トイレを我慢したり、外出するのをためらったりする人もいます。プラウドにも、そういう経験のあるメンバーが大勢いました。
男女共用の多目的トイレは、彼らが比較的安心して利用できる貴重なトイレです。でも、「自分が多目的トイレを使ってもいいのかな?」と遠慮してしまう人も多いのです。多目的トイレは、その名の通り車椅子使用者だけでなく、高齢者や内部障害者、子ども連れなど、多様なニーズに応えるためのトイレです。
プラウドでは、多目的トイレに『どんな性別でも使えるトイレのマーク』を付ければ、男女別トイレを使いづらい人々が安心して利用できるのでは、そしてまた、このマークによってこの地域(場所)は多様性に寛容だということを示すことができるのではと考えました。
みなさんからトイレのマークを公募中(9月30日まで)
『どんな性別でも使えるトイレのマーク』については、人権啓発活動として香川県・高松市・香川県教育委員会・高松市教育委員会に後援の承認をとりました。主にインターネットでの募集ですが、チラシを2000枚作成し香川県内の高等学校や大学、専門学校、公共施設に配布しています。
メディアにプレスリリースを出してからは取材を受け、新聞やインターネットのニュースに掲載されました。それをきっかけにサイトへのアクセスが一気に増えて応募が来はじめました。
今後の課題は、最優秀賞に選ばれたマークのステッカーを作る資金面と、トイレにマークを貼っていく設置活動です。プラウドでは、香川県内だけでなく全国でこの活動に賛同し協力していただける団体や個人を求めています。
応募はプラウドのホームページから。
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PROUD(プラウド)
すべての人が自分自身のセクシュアリティに誇りを持ち、性の多様性を広く認め合い尊重しあう垣根のない社会作りを目指し、主にLGBTQへの理解に向け、交流・啓発活動を行っている。