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最終回に大反響「モルカー」って結局何だったの?という人も今すぐ追いつける!今期の話題作とは

小新井涼アニメウォッチャー
(写真:YATA/イメージマート)

今期大いに話題となったアニメ「PUI PUIモルカー」が、本日最終回を迎えました。

早速SNSに溢れた感謝や寂しさの声を、既に目にした方も多いと思います。

しかし中には“毎週火曜に何やら盛り上がってた”のは知っているものの、結局「モルカー」って何だったの?という人もいるかもしれません。

「PUI PUIモルカー」とは、そしてその盛り上がりとは、一体どんなものだったのでしょうか。

◆放送開始と共に大反響「PUI PUIモルカー」とは?

「PUI PUIモルカー」は、モルモットが車になった存在“モルカー”のいる世界で繰り広げられる日常のトラブルや冒険を描いたストップモーションアニメ※です。

朝の子供向けアニメかな?と思わしき約2分半のショートアニメながら、1月に放送が開始されるやいなや、SNSを中心に”大人達の間でも”人気が広まり、今なお盛り上がり続ける今期の話題作となりました。

※1コマごとに実写のパペットなどを少しずつ動かして撮影し、動いているようにみせる作品

大人にも染みるストーリーや、コマ送りしてみたくなるオマージュや小ネタ満載の映像等、2分半ながらも魅力が沢山の濃密な本作。

中でも秀逸なのは“モルカー”の可愛さです。羊毛フェルトで作られたパペットという無機物でありながら、“動いてなくても動いてる”、まるで呼吸をしているかのように常にふわふわプルプルしているモルカーの仕草や表情には、実在のモルモットが声をあてているのもあり、もはや生命(いのち)を感じます。

実際のペット動画をみている時のような心持ちになれて、疲れた心の癒しとなったのも、大人達にまで響いた理由のひとつかもしれません。

そうして多くの人々を虜にしてきた本作は、人気と共に高まる期待を毎回飛び越え『これまでのお話だって十分面白いのに今回も更に面白い!』と、毎週最新話が放送・配信される度に関連ワードがトレンド入りするなど、雪だるま式に盛り上がり続けてきました。

その人気ぶりは、毎週火曜の朝だけは早起き出来る人が増えたり、放送途中から『あと10話しかないなんて…』『あと6話で最終回…』と囁かれ続け、先週の“ついに最終回!“という予告には早くも多くの人がモルカーロスに陥っていた程。

本日タイムラインに溢れる最終回へのリアクションも、こうした盛り上がりがあってのことだったのです。

◆未視聴でも今すぐ追いつける!

話題作を紹介されたはいいものの『30分×12話以上か…』と考えると、普段はなかなか食指が動かない人も多いかと思います。

しかしそんな未視聴の方々も、前述の通り1話2分半×全12話なので、実は今すぐ、30分ほどで、最終回まで追いつくことができてしまうのも本作のすごいところ。

とはいえその30分を制作するのに1年半の歳月が費やされた本作、サクッとというよりは30分なのにこんなに濃厚!とじっくり楽しめるのも魅力です。

配信情報

まだまだグッズや絵本の発売といった作品展開も控える本作。

最終回を迎えた今からでも決して遅くない、今期人々を夢中にさせた楽しく可愛い世界を、一度覗いてみてはいかがでしょうか。

※明日24日には、放送前イベントにゲスト出演されたライムスター宇多丸氏のラジオに本作監督の見里朝希氏が出演予定本作裏話も聞けるとのこと。

アニメウォッチャー

北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院博士課程在籍。 KDエンタテインメント所属。 毎週約100本以上(再放送、配信含む)の全アニメを視聴し、全番組の感想をブログに掲載する活動を約5年前から継続しつつ、学術的な観点からアニメについて考察、研究している。 まんたんウェブやアニメ誌などでコラム連載や番組コメンテーターとして出演する傍ら、アニメ情報の監修で番組制作にも参加し、アニメビジネスのプランナーとしても活動中。

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