【日焼け止めに新指標】SPF、PAに続く、「UV耐水性」表示とは?
今年の春から、日焼け止めにSPF(紫外線B波の防御効果)、PA(紫外線Aの防御効果)の表示に加え、新たにウォータープルーフ(耐水性)にも指標が設定されました。
その指標とは”UV耐水性”。「UV耐水性★」と「UV耐水性★★」の2段階で表記され、日焼け止め効果(紫外線防御効果)が水浴で落ちにくいかどうかを示します。
これまで耐水性は“ウォータープルーフ”という文言で表記されていましたが、ウォータープルーフ機能について、業界統一の指標がなく、その効果が各社の独自基準だったことで、「商品比較がしにくい」という声があり、今回、業界統一のウォータープルーフ測定基準テストを導入。新たに明確な基準が設けられることになりました。
UV耐水性★は”水に触れる程度”、UV耐水性★★は”水に浸かること”が目安。
そのウォータープルーフ効果ですが、「UV耐水性★」は“水に触れる程度”が目安。プールや海に行くシーンではプールや海に入らず、水が肌にかかる程度を想定しています。
「UV耐水性★★」は“水に浸かること”が目安となり、海水浴やマリンスポーツなどアクティブなシーンが想定されています。
この春に発売されている日焼け止めで、「UV耐水性」を表示しているブランドでは、「UV耐水性★」を表示しているのが、イヴ・サンローラン・ボーテから発売されている「ピュアショット エアリーライト UV50」があります。
こちらは、耐水性に加え、PM2.5や花粉など外的ストレスからも肌をブロックできる1本。保湿成分であるナイアシンアミドを従来品の10倍配合しており、エイジングケアにも注力している日焼け止めです。
「UV耐水性★★」を表示している商品は、イプサの「プロテクター サンシールドe」があります。
こちらは海や山など、アウトドアアクティビティを想定したシーンで活躍するタイプ。汗、水、皮脂に崩れにくい工夫が施されながらも、皮膜感のない、みずみずしい使い心地が特長です。
コーセーの雪肌精 クリアウェルネスも、「UV耐水性★★」を付加した新作を発売。
アウトドアやマリンレジャーなど、過酷な紫外線によるダメージから肌を守るほか、素肌そのものを美しく見せる効果を発揮。明るく、つやのある仕上がりに整えてくれる一品です。
「UV耐水性表示」は、来年から本格的に表示される見込み。
こちらの基準が発表されたのが去年の秋だったこともあり、今のところ耐水性表示を記載しているメーカーは数社に留まっています。ですが、2024年12月からは、業界団体(日本化粧品工業連合会)が耐水性(ウォータープルーフ)を訴求する場合は、耐水性表示を記載するよう求めることから、今後、こちらの耐水性表示を目にする機会が増えてくるでしょう。