PayPay40%還元、吉野家並サイズならば9.7杯分お得になる!
KNNポール神田です。
消費税率10%と共に始まった政府のキャッシュレス還元も残るところ、あと5ヶ月と少しとなった(令和2年 2020年6月まで)。
その中でも『PayPay』のアクティブな利用率の成長が目立つ…。
■2020年2月1日(土)〜29日(土)の40%還元
そして、来月2020年2月からは、全国の飲食店チエーンで40%ポイント還元のキャンペーンが一ヶ月間にわたり開催される。
しかし、『上限』をよくよく計算してみると『1回500円相当』なので、『一回の使用上限総額が1,250円』まで。期間あたりの上限が、1,500円相当なので、『総額3,750円』までとなることを頭に想定しておいてほしい。ソフトバンクやワイモバイルユーザーなどの「Yahoo プレミアム」会員は40%ではなく50% が付与されるが上限は同じ。
■実質、吉野家では牛丼並盛387円を233円(40%割り)で期間中に9.7杯分食することができる
ちなみに、吉野家の牛丼 並盛り387円(352円+税35円)で考えると…。1回あたり40%(▲154円)のポイント還元で実質233円での4割引で食べることができる。2月の約1ヶ月で総額1500円相当なので、9.7回分は、実質233円で食することができることとなる。実質29日間に9.7回食べるとすると、3日に一度食することができる計算が成立する。
吉野家→松屋→すき家→サンマルクカフェ→はなまる→日高屋→コカコーラ→サーティーワンアイスクリーム などをルーティーンに取り入れることは十分に可能だ。また、PayPayでは、2020年3月からは、昨年同様にスーパーマーケットでのポイント還元が計画されているが、詳細は未定だ。
https://paypay.ne.jp/event/restaurant/
■Yahoo! JAPANカードからチャージするには1月中に!Tポイント1%分が廃止に!
ただ、良いことばかりではなく、2月からはTポイント1%分が廃止になることもすでに発表されている。
つまり、1万円分のPayPay残高チャージで100円。10万円分のPayPay残高チャージで1,000円のTポイント分が廃止になる。たかが1%、されど1%である。
銀行の普通預金の金利0.001%を考えると、たったの1回のチャージで1,000倍の利率の高さだから、2020年1月中にYahoo! JAPANカードの余裕のある資産からPayPay残高へ現金をチャージしておいたほうがお得だ。また、目安としては、2020年6月以降、政府ポイントがなくなるまでの5ヶ月間に消費する金額は、チャージしておいてまず損はないだろう。
■PayPay金融資産へのミニプログラムへの取り組み
むしろ、日本でこれだけ浸透してきた『PayPay』の本領発揮は、2020年春頃に予定されている金融商品への取り組みといえるだろう。還元ポイントキャンペーンによる実弾で、使い勝手とお得さがアピールできている土壌に、今度はダウンロード不要のミニプログラムによる、個人向けローンや、ビジネスローン、投資、保険、後払いなどが計画されている。入金先の口座があり、QRコード決済での使い方を1年以上に渡り、国民が経験してきている。さらに、今までにはないスマートフォンによる金融サービスの時代が2020年、本格的に始まろうとしている。当然、今までのPayPayの原資バラマキ戦略は、これらの金融商品を獲得するための機会創出であることは明確である。
そう、どこからどこまでお得なのかの金融商品に対するバランス感覚は絶対に必要だ。くれぐれもリボ払いでポイント還元がお得と感じる人は今後とも要注意であることは間違いない。