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永瀬拓矢王座(29)防衛、4連覇か? 豊島将之九段(32)初の王座獲得か? 8月31日、五番勝負開幕

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 8月31日。東京都港区・グランドプリンスホテル新高輪において第70期王座戦五番勝負第1局、永瀬拓矢王座(29)-豊島将之挑戦者(32)戦がおこなわれます。棋譜は公式ページをご覧ください。

 永瀬王座は2019年に王座就位。以来、3連覇中です。

 将棋界で名誉王座の資格を得る条件は連続5期、または通算10期です。その高いハードルを超えた棋士は過去わずかに2人。中原誠(タイトル戦昇格後通算6期)、羽生善治(連続19期、通算24期)の2人しかいません。永瀬王座は現在、史上3人目の名誉王座に最も近い位置にいます。

 豊島九段は2014年以来、2度目の王座挑戦です。

 永瀬王座と豊島九段の過去の対戦成績は永瀬10勝、豊島9勝で拮抗しています。

 両者の対戦といえば、2020年度叡王戦七番勝負での死闘が思い出されるところです。

 両者のタイトル戦での対戦は、今回で2度目となります。

 永瀬王座の今年度成績は10勝6敗です。

 豊島挑戦者の今年度成績は11勝5敗です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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