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【土浦市】新しい風と文化をもたらした駅カフェ「SLOW JET COFFEE」が10月23日に閉店

コイケケイコ土浦在住ライター(土浦市)

土浦駅改札を出て右側、プレイアトレ土浦3階にあった「SLOW JET COFFEE COOKIE」と「ハオツー中華料理」が2022年10月23日に閉店しました。従来にないスタイルで私たちを最後の最後まで楽しませてくれた食の複合施設。これまで愛用されたことのある方たちの思い出に深く刻まれますように。そんな想いを込めて「SLOW JET COFFEE COOKIE」を中心に人気メニューをプレイバックしてまいります!

コンセプトは「通り過ぎる駅」から「過ごすことが目的になる駅」へ

「プレイアトレ土浦」3階の改札側入口には10月23日をもって閉店する旨を告げる掲げお知らせが掲げられています。10月29日現在は、閉店した「SLOW JET COFFEE COOKIE」と「ハオツー中華料理」のスペースは使用できなくなっていますが、併設する惣菜とお弁当のお店「carne(カルネ)」やリラグゼーション施設「Raffine(ラフィネ)」、また学生のための勉強スペースは引き続きオープンしています。

「SLOW JET COFFEE COOKIE」は、京都市動物園、東京・北千住に次いで3店舗目としてオープンしたカフェ。コンクリート壁と抜け感がおしゃれで、それまで土浦にはないスタイリッシュ感がありました。

隣接する「ハオツー/中華料理」は中国料理をバル形式で楽しむのがコンセプト。ソファシートなどもあり、モダンな空間で気軽に食事を堪能できるとあって幅広い年齢層の人たちに支持されていました。

もっちもちのパンとあんバターの最強の組み合わせ

プレイバックメニューの1品目は「湯種パンのあんバターサンド」。

小麦粉の一部に熱湯を加えてこねて、ひと晩寝かせた生地はお餅のようにたっぷたぷ。その生地を加えて作る湯種製法のパンは、もっちりとした食感が格別でした。温かい湯種パンにあんこの甘みとバターの塩気があわさることで至福の味わいに。コーヒーとの相性も抜群でした!

2022年ぐらいから徐々に商品が増えていった焼き菓子。「SLOW JET COFFEE COOKIEって店名なのにそれまでクッキーを扱ってなかったんですよ」と笑いながらそう教えてくれたのは当時の店長さん。焼き菓子はあれよあれよと人気商品になって、売り切れ御免の日も多いほどでした。

カヌレやマカロンも絶品でした。カヌレは弾力があって中はもっちもちのしっとり。マカロンはいろんな種類がありましたが、クッキークリームをサンドしたオレオクッキーのマカロンは色合いもかわいらしくて大人気でした。

注文してから温めてくれるクッキーは、食事代わりになるボリューム感。ちなみに私はかなりのSLOW JET COFFEE COOKIE好きでオリジナルタンブラーも購入するほど。10月23日の最終日もタンブラーを持参して最後の一滴まで堪能しました。

クッキーには生クリームのホイップがつくのですが、最終日はキャラメルソースでいただきました。ほろ苦いキャラメルソースとクッキーの組み合わせはハマるおいしさでした。

すべてが過去形になってしまうのが寂しいのですが、「SLOW JET COFFEE COOKIE」は大好物の味わいを求めて、最終日まで多くの人で賑わっていました。2019年4月にオープンをしてからというもの、現状に満足することなく、次々に新しいメニューで私たちを喜ばせてくれたお店は、土浦に新しい風をもたらし、文化を築いてくれました。

これまで本当にありがとうございました。

温かい笑顔で迎えてくれたスタッフの皆さまのこれからの活躍も期待しています!

土浦在住ライター(土浦市)

土浦市在住のフリーランスの編集・ライター。海外・国内の旅行関連のガイドブックや書籍制作をはじめ、ブライダル情報誌の編集にも携わる。食べること・飲むことが好きで、趣味が興じて最近では食を中心にWEB、紙媒体などで取材執筆活動中。地元土浦の飲食パトロール、歴史やカルチャー学習も積極的に行っています。

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