長ねぎの「青い部分は捨てないで!!」料理人からの警告【そのワケとは】
こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!
皆さん「長ネギ」は好きですか?
長ネギは「焼く」「煮る」、さらに「トッピング」までと幅広く活用され、私たちの食生活に欠かせない野菜の1つです。しかし、長ねぎには1つだけ欠点があります。それは、青い部分の使い道が少なく、つい捨ててしまいがちなことです。しかし、長ネギの青い部分は全体の1/3を占めており、捨てるのは正直もったいないです。
一体どのような"使い方"があるのか?今回私が皆さんに青い部分の使い方を3つお教えします。『いつも捨てる』という方はぜひ、最後までお付き合いください!
今回の目次
- 白い部分には無い栄養素も?
- トッピング
- 臭み消し
- ネギ味噌←レシピ付き
白い部分には無い栄養素も?
使い方をお教えする前に、まずは「栄養素」について少し説明しましょう。実は、青い部分には白い部分には含まれていない貴重な栄養素が含まれています。その栄養素とは、「βカロテン」です。
【βカロテンの効果】
体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜などの抵抗力を高める効果が期待できます。
また、カルシウムやビタミンも多く含まれており、捨てるのはもったいない!
それでは、今から青い部分の使い方を3つお教えしましょう。
トッピング
1つ目の使い方は「トッピング」です。
ラーメン屋さんに行くと、高い確率で青い部分がトッピングされていることがありますよね?青い部分は白い部分よりも色が鮮やかで、トッピングとして最適なのです。また、白い部分に比べて香りや辛味が強く、料理のアクセントとしても優れています。
青い部分を切っていると「ぬめり」が出てくるかと思います。初めてみた方はきっと『腐った?』と思うかもしれませんが、実はこれ…「フルクタン」という長ねぎの成分によるものです。
【フルクタン】
食物繊維のひとつで、免疫力を高めてくれる効果があります。
臭み消し
2つ目の使い道は「臭み消し」です。
これは料理が好きな方なら、きっと1度は聞いた事があるのではないでしょうか?長ネギには「硫化アリル」という成分が含まれています。
硫化アリルは、肉や魚の特有な臭みを和らげるツンとした刺激臭を持っています。そのため、感覚的に臭いが気にならなくなります。
厳密に言えば、臭みを完全に消すのではなく、臭みを隠すという表現が正しいです。
実は、「硫化アリル」は白い部分にも含まれています。つまり、白い部分を使っても効果があります。しかし、白い部分を臭み消しに使うのはもったいないため、青い部分を使います。これは意外と知られていない料理雑学なので、覚えておくと役立ちます。
ネギ味噌
3つ目の使い道は「ネギ味噌」です。これが本当に美味しくて、超オススメです!ネギ味噌はそのままご飯に乗せても、もちろん美味しいですが、豆腐に乗せたり、納豆と混ぜても超美味しいです。
『レシピは?』と聞こえてきそうなのでお教えしましょう!
【材料】
・青い部分…80g(約1束分)
・みそ…60g
・砂糖…大さじ1
・みりん…大さじ2
・醤油…小さじ1/2
・酒…大さじ2
・おろし生姜…20g
・白いりごま…小さじ1
【作り方】
①ネギの青い部分を細かく切る。
②フライパンにみそ、砂糖、みりん、醤油、酒を入れて中火にかけ、よく混ぜながら加熱する。
③おろし生姜を用意する。(チューブでもOK)
④材料がよく混ざったら、ネギとおろし生姜をフライパンに加えて、中火で数分間炒める。
⑤白いりごまを加え、全体を均一に混ぜる。
⑥出来上がりを容器に移し、冷蔵庫で一晩冷やす。
【もっと学びたい人】
「大根上部・下部の使い分け」を「X」で分かりやすく解説しているので良かったら、見てみて下さい!