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岸田総理はエジプトで何を発言すべきか?

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

日本の中東外交の基本原則は、この地域の安定化支援である。まず。この点を確認したい。そして、その原則に基づき、最近のエジプトの動きに支援を表明したい。一つはエジプトのシリアとの関係改善の姿勢である。これは、2011年よりのシリア内戦においてアサド政権が勝利を収め生き残ったという事実を周辺のアラブ諸国が受け入れつつある流れの一環である。アメリカはシリアの国際社会復帰に批判的であるが、日本はアサド政権との外交関係を維持し続けてきた。この点ではワシントンとは袂(たもと)を分かち、現実に適応しようとのエジプトなどの動きに支持を表明したい。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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