驚愕の2割値上げは千葉県だけではない!水道料金値上げ続々「水道代を節約できる13のリスト」
千葉県の熊谷俊人知事により今月21日に県営水道の料金を約2割値上げする方針が発表されました。千葉県では約30年水道料金の値上げをしておらず、2026年を目処に今回の値上げを実施していくそうです。
これは千葉県だけでなく、すでに神奈川県も2024年10月から段階的に3年かけて平均22%値上げしていくと発表しているのをはじめ、新潟市が平均29%、福島県喜多方市が平均21.6%、北海道芦別市が平均18.4%ほか、多くの地域で今後の水道料金の値上げを発表しています。
なぜ今、水道料金を値上げする?
ニュースやSNSの動画でも、度々、道から水が高く吹き出している映像を見たことがる人も多いのではないでしょうか。
現在使われている水道管は1960年代に設置サれたものが多く、40年と言われている水道管の耐用年数を超えて老朽化が進んでいるためこれらを交換するのが一つの理由として挙げられます。
また水道管自体の原材料費の高騰や、交換する技術者の人材不足、人件費高騰なども水道料金改定の理由です。
家庭でできる節水・水道料金の節約方法は?
電気代、ガス代に比べて家計の中でも金額が多くはないので、節水・水道料金の節約というのは話題になることが少ないものですが、2割値上げとなるとやはり意識して節約したい費目になってくるでしょう。
そこでいくつか水道代を意識した家庭での水の使い方をご紹介します。
お風呂の節水
【1】湯船に入れるお湯の量を見直す
最近では自動でお湯を入れる浴槽も増えています。無駄に多く入れていないか、もう少しお湯の量を減らしても問題ないのではないか、一度検討してみましょう。湯船に入れるお湯の量は湯船のサイズによって変わってきますが、いずれにしても100リットルや160リットルと大量の水を使うので、これを検討することで大きな節水につながります。
【2】シャワーではなく湯船のお湯を積極的に使う
体や髪を洗い流すときに、無意識にシャワーを使ってしまっていてはもったいない。湯船のお湯から使うようにすると残り湯を減らすことができます。
【3】止水スイッチつき・節水シャワーヘッドを使う
一般的なシャワーは流しっぱなしにすると1分間に12リットルの水が流れます。すぐに手元で止められる止水スイッチがついていると、無駄な流しっぱなしを減らすことが可能です。また近年多く出ている節水シャワーヘッドは、水の勢いを保ちながら30%節水や50%節水が可能になります。
洗濯の節水
【4】風呂水の再利用
昔ながらの節水方法ですが、大量の水を使う洗濯ではお風呂の残り湯を使うことで大きな節水が可能です。洗濯と1回めのすすぎに残り湯を使い、2回めのすすぎを水道水を使うようにします。
近年、一部では「洗濯物が臭うから風呂の残り湯は使わないように」という情報が出ているところもありますが、風呂水の給水ホースには多くのメーカーで二重のフィルターがついています。そもそも風呂水を使うと洗濯物が臭うのであれば、メーカーがそのような機能を長く搭載しているはずはないでしょう。
実際、筆者の家では基本的に残り湯を使って洗濯していますが、数年間は家の間取りの都合っで残り湯を使えない時期もありました。どちらのパターンでも洗濯物が臭っていると感じたことはありません。洗濯物が臭うのであれば他に原因があると思われます。
ただし給水ホースのフィルター掃除は定期的におこなう必要があります。
【5】すすぎ1回の洗濯洗剤を使う
すすぎ1回でいい洗濯洗剤が出てからもう10年以上経つのではないでしょうか。今では多くのメーカーからすすぎ1回のものが出ています。自宅で使っている洗濯洗剤のパッケージを一度確認してみてください。
ただしすすぎ1回の場合は、洗濯時のみ残り湯を使い、すすぎは水道水を利用してください。
トイレの節水
【6】「大」と「小」を使い分ける
トイレは「大」と「小」で流れる水の量が違います。無意識に毎回「大」で流しているのであれば、必要に応じて使い分ける習慣をつけましょう。毎日、何度もあることなので大きく節水ができるようになります。
【7】古い便器を使っているのであれば買い替えの検討も
トイレの節水は年々進化しています。昭和の時代に設置した水洗トイレだと1回に20リットルの水が流れるものもありますが、今は4~5リットルというものもあるのです。便器の買い替えというのは大きな買い物でそれなりの出費が必要ですが、長い目で見れば節約にもなります。
キッチンでの節水
【8】少ない水でゆでる習慣をつける
鍋いっぱいに水を注いで食材をゆでているのであれば、使う水の量を検討してみましょう。野菜も麺類も意外と少量の水でゆでられるものです。食材によってはたっぷりのお湯でゆでることによっておいしくなるものもありますが、その違いを感じない程度であれば水を少なくしてもいいのではないでしょうか。
【9】電子レンジと使い分けをする
食材の種類によってはゆでるよりも電子レンジ加熱のほうがトータルで省エネになるものも多くあります。じゃがいもやブロッコリーなど少量の野菜を加熱したいときは電子レンジのほうがよいでしょう。
【10】食器の洗い方を検討する
食後の食器をまずは水を入れた洗い桶に漬けているという人も多いのではないでしょうか。しかし食後の食器をまとめて洗い桶に入れると、それまで汚れていなかった食器の外側まで汚れがまわってしまい、余計に洗剤をつけて洗いそれを流すための水を使うことになります。
たしかにご飯茶碗のように水に漬けておいたほうが汚れを落としやすいものもありますので、そのようなものだけ茶碗の中に水を入れておくようにします。
ソースがべったり付いているようなものは、ヘラなどを使って汚れを先に落とすのも効果的です。
洗い桶を使うのであれば、洗剤をつけて洗った食器を水を入れてある洗い桶に入れていくのおすすめ。食器についた泡の多くを洗い桶の中で落とすことができるので、最後に少量の水ですすぐだけできれいになります。
【11】アクリル毛糸のスポンジや洗剤のいらないスポンジを使う
洗剤をつければその泡を流すだけの水が必要になります。昔ながらの方法ですが、アクリル毛糸で編んだスポンジを使ったり、近年では洗剤不要のスポンジも市販されているので、そのようなものを使うことでも、大きく節水することが可能です。
【12】食洗機を使うならまとめ洗い
食器洗い乾燥機(以下、食洗機)は定量の水を使うので、食洗機の中に入る限りの食器を入れて、回数を減らすようにしましょう。
【13】二次利用水を使う
米のとぎ汁や、野菜をゆでたお湯などそのまま捨ててしまうのはもったいないです。フライパンを洗ったり、かなり汚れている食器の予洗いに使うと節水につながります。
また米のとぎ汁で野菜をゆでるのもおすすめ。大根をゆでるときに使うと、糖分の作用で大根が甘くなるので一石二鳥です。
今回ご紹介したように、水道料金を節約するには日々の水の使い方の習慣を変えることなのです。逆に言えば習慣づけてしまえば面倒なことはなく、節水することが可能です。ぜひお試しください。