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ウクライナ、コロンビア、博多、熊本…。絶世の美女に学ぶ「見た目より大切なこと」

大宮冬洋フリーライター

●今朝の100円ニュース:美人大国 歴史あり(朝日新聞)

仕事始めの月曜日。冷え込みもあって憂鬱な朝を迎えた。しかし、朝日新聞のアホな記事に救われている。世界で一番美女が多い国を確かめに、ウクライナとコロンビアを旅するという内容だ。写真を見ただけで少し元気になった。

ロシアで通算5年暮らしたという記者によると、同じく美人大国でもロシアよりウクライナに軍配が上がる。冷たい感じの女性が目立つロシアに比べて、ウクライナにはおっとりとして愛想が良い女性が多いからだ。「話しかければ誰でもにこやかに、丁寧に応じてくれる」という親しみやすい性格はコロンビアとの共通点らしい。両国とも治安に不安があるけれど、お金を貯めていつか行ってみたい。

日本国内はどうか。僕が訪れた範囲では、博多と熊本が「美女の2大都市」だと思う。特に熊本には目鼻立ちのはっきりした(僕好みの)女性が多いと感じる。性格も親切で穏やかな印象だ。以前、真夜中の博多で道に迷って2人組の女性に話しかけたら、「私たちもそっちのほうに行くので一緒に行きましょう」と気軽に応えてくれた。他の大都市では考えられない。

大分に住む男友だちは、交通網の発達に伴って九州全土の美人が博多と熊本に流出していると嘆いていた。ただし、関門海峡を超えて「海外」に行く女性は少ないらしい。そのせいか若い人は男性より女性のほうが多いように感じた。モテたい男性にとっては最適の地だ。僕が独身の会社員だったら、間違いなく博多もしくは熊本への転勤を希望する。

他者に感じ良く親切に振る舞うには、勇気と愛嬌が必要だ。誰だって他者は少し怖い。だからこそ、距離を置くのではなくあえて近づく。こちらから心を開ければ、たいていの相手はきちんと応じてくれる確信がある(美人から優しくされたら嬉しいのは当たり前だ)。もし面倒くさい相手だったらさりげなく距離を離して立ち去る自信もある。

勇気と愛嬌を持って他者に接することは、人としての「可愛げ」と言い換えられる。美女だけでなく、僕たち男性にも重要な要素だと思う。

<可愛げというのは、女よりも男に必要な徳目である。

私はいつも不審なのだが、なぜ世の母親は男の子に立身出世ばかり叱咤して励まして、可愛げを教えないのであろう。男の人生の成功の要素はよい妻にめぐりあい、彼女に支えられる部分が実に大きい。(中略)男によくいる、何となく憎たらしい男、頑固、陰険、分らずや、威張りたがり屋、女性蔑視などは、持って生れた性分に加え、母親の情操教育が悪かったのだと、つくづく思わされる>(田辺聖子『おせい&カモカの昭和愛惜』文春新書)

美しくなるのは生まれ変わらないと無理だけど、せめて「可愛げ」のある人になりたいと思う。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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