台風17号、18号が異例のコースで本州に接近か
2つ以上の台風が同時に発生しているのは今シーズン6回目です。台風が同時に複数発生していることは珍しくありませんが、今年8月13日は台風6号、7号、8号の3つが並んだこともありました。
台風17号は10月1日頃、関東に近づく
台風17号はあす(30日)にかけて小笠原近海を北上し、暴風域を伴いながら、1日(火)は関東地方の東海上を進む予想です。
台風が予報円の中心から東側を通った場合は雨が激しく降る可能性は低いですが、少しでも近づいたら、天気が大きく崩れます。油断せずに、最新の気象情報に気をつけてください。
台風18号は4日以降、九州に接近のおそれ
もうひとつ気がかりなのが台風18号です。この台風は発生してから一日以上、フィリピンの東でほとんど停滞しています。
台風はしばらく西寄りに進んだあと、進路を北寄りに変えて、2日(水)から3日(木)頃にかけて、暴風域を伴い、強い勢力で沖縄に接近する見込みです。
その後も台風は北上を続け、4日(金)以降は九州に近づくおそれがあります。西日本では台風が近づく前から天気が崩れ、次第に雨が強くなるでしょう。大雨に備えてください。
10月としては異例のコース
7月~10月は台風シーズンといわれますが、9月と10月では様子が違います。
平年値で比べてみると、本土(本州、北海道、九州、四国)への接近数は9月が1.9個に対して、10月は0.9個と半分に減ります。
これには太平洋高気圧(夏の高気圧)が深く関係しています。夏の間、高気圧は日本列島に張り出しますが、10月になると日本の南東に退くため、台風は本州に近づくことなく、去っていきます。
しかし、今年は様子が違います。太平洋高気圧がいつもの年より北に位置し、日本列島に張り出しています。
この影響で、台風18号は沖縄付近で動きが遅くなり、複雑な動きをする可能性があります。10月に東シナ海を北上する台風は少ないので、背景には気温の高い状態が続いていることがありそうです。
【参考資料】
気象庁:令和6年台風第17号に関する情報(第18号)、2024年9月29日
気象庁:令和6年台風第18号に関する情報(第13号)、2024年9月29日