東京はいつ雨が降るのか?
東京は先月28日以降、雨が全く降っておらず、今月の降水量は0.0ミリです。雨が降らない月はとても珍しく、これまでに4回しかありません。
四季があり、梅雨があり、台風がある日本は世界でも雨の多い地域です。東京の年間降水量は約1,600ミリで、北京の約500ミリ、ロンドンの約650ミリ、ニューヨークの約1,100ミリと比べても、かなり多いことがわかります。
なぜ、雨が降らないのか
今月、雨が少ないのは東京に限ったことではありません。九州から関東地方にかけての広い範囲で、降水量が平年の10%程度となっています。
極端に雨が降らなくなってしまった理由は天気図にあります。等圧線が縦しま模様の冬型の気圧配置は冬におなじみの天気図ですが、今月5日頃から冬型の天気図が続いているのです。その間に太平洋側を進む低気圧はほとんどなく、雨が降りにくい状況になっています。
乾燥注意報は1月が最多
雨が降らなくなってしまったことで、東京には9日連続で乾燥注意報がでています。乾燥注意報は主に火災予防を目的としていて、東京の場合は実効湿度50%以下、最小湿度25%以下が基準です。これは全国で最も厳しい基準と言えます。
東京の乾燥注意報は一年間に70日程度発表され、最も多い月は1月です。過去には65日連続という記録が残っています。
カラカラ天気は年末まで
この先の天気確率をみると、天気が崩れそうな日はあるものの、全体としては晴れの天気が優勢です。
年末にかけて、冬型の気圧配置が続く可能性が高くなっています。今のところ、東京では雨らしい雨が降る可能性はほとんどありません。今月は珍しく雨が降らない月になりそうです。
【参考資料】
気象庁:週間天気予報解説資料、2024年12月15日