着々と進む闇バイト阻止の包囲網 ようやく?国をあげて取り組みに本腰を入れてきた #専門家のまとめ
着々と闇バイトを阻止するための包囲網が築かれつつあります。
10数年にわたって、闇バイト募集こそが犯罪の入り口であり、特殊詐欺などが増えている大きな要因であることをテレビ番組や記事などを通じて伝え続けてきました。
ようやくここにきて社会的に注目され、国をあげて本格的に対策に乗り出してきました。しかしここに至るまであまりにも長い時間がかかり、どれだけの多くの悲劇と被害が生まれてきたかを思うと胸が痛くなります。今、どのような闇バイトを防止するための取り組みがなされているのでしょうか。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
これまで犯罪者側の求人募集の際に「闇」の言葉をつけることで、応募者の罪意識を低くさせながら犯行をさせようとする意図を感じてきました。それだけに警察からの「闇バイトは犯罪」との注意喚起は非常に有効です。
1か月半での相談件数が125件ですが、相手の身元をおさえて脅す手法は、かなり前から行われています。これまでどれだけ多くの人が警察に相談できず、犯行を繰り返さざるを得なかったのか。それは間違いなく甚大な詐欺、強盗の被害につながっています。
年末年始に向けて、組織的犯罪グループによる犯行が増えることが想定されます。それに伴い、SNS上での闇バイト募集も多くなされるはずです。
今は、多くの応募者から連絡をさせるために「ホワイト案件」「副業」との詐欺につながらないような言葉で募る書き込みもみられます。若者が闇バイトに応募する傾向はありますが、中高年も手を染める状況もあり、借金があり、お金に困った人を狙ってのアプローチは絶対に阻止しなければなりません。
ネットの利用者の身近には絶えず加害者となる危険が潜んでいます。自分は大丈夫だと思わずに常に警戒をして、闇バイトだと気づけば、警察に必ず相談をするようにして下さい。