7日は二十四節気【大雪】 雪にまつわる迫力の世界記録
今日12月7日は二十四節気で「大雪(たいせつ)」、雪が大いに降り始めるころです。そもそも二十四節気は現在の中国北部・太原付近の気候をもとに作られているそうです。今日の太原の日中の最高気温は-3℃で、ここでは大雪シーズンが始まっています。
積雪の記録
今日は暦通り、北海道や本州の日本海側の地域でも今季一番の大雪が降っています。気象庁によると、明日(8日)朝までの24時間に北海道では50センチ、東北では30センチの雪が降る予想とのことです。
日本は世界有数の豪雪地帯で、世界の最高積雪記録は日本が持っています。その記録とは、1927年2月に滋賀県伊吹山で観測された11.82メートルです。なお、鎌倉大仏の像高もおよそ11メートルです。
この他、雪に関する衝撃的な記録を紹介しましょう。
24時間降雪量の記録
2015年3月イタリア中部カプラコッタで256センチの雪が降り、世界の24時間降雪記録となりました。実際には雪が続いたのは18時間で、毎時間15センチのペースで降り続いたことになります。玄関のドアもあっという間に雪に埋まってしまって、住民たちは玄関からトンネルを掘って外出したそうです。
雪片の記録
一方1887年には、アメリカ・モンタナ州で直径38センチ、厚さ20センチの巨大な雪片が目撃されました。これはたくさんの雪の結晶が付着しあった、いわゆる牡丹雪です。アナログレコード盤はおよそ30センチですから、それよりもはるかに大きかったことになります。この記録はギネスブックにも登録されています。
雪の結晶の記録
「雪の結晶には一つとして同じものはない」と言われますが、1988年アメリカ大気研究センターのナンシー・ナイト博士が空から降った雪を顕微鏡で調べていたところ、全く同じ形の2つの結晶を発見しています。この記録もまた、ギネスブックに登録されています。
一方で、アメリカ・カリフォルニア工科大学のケネス・リブレック教授は、まったく同じ形の結晶を人工的に作り出すことに成功しました。その2つの結晶の写真はニューヨークタイムスのサイトから見ることができます。
雪だるまの記録
最後に、雪だるまの記録です。
雪だるまと言えば、辛い寒さに可愛らしさを添えてくれる癒し的存在ですが、1988年アメリカ・メイン州で作られた雪だるまは、ド迫力のスケールでした。
なんとその高さは37.21メートルにおよび、像高38メートルのブラジル・コルコバードのキリスト像に並ぶほどでした。この雪だるまは女の子で、長いまつげには8対のスキー板が、そして洋服のボタンには直径1.5メートルのタイヤが使われたのだとか。下はその雪だるまが作られた時の映像ですが、こんな努力をしてまでよく作ったものだなと感心させられます。