映像から「不都合な真実」が排除される。ホームランが飛んでいった先に映っていたのは…
4月28日、ルーキーのライアン・ノーダ(オークランド・アスレティックス)は、シーズン3本目――通算でも3本目――のホームランを打った。打球は、オークランド・コロシアムのライト・スタンドへ飛んでいった。
そこには、ファンによる手作りのバナーがいくつも掲げられていた。「KAVAL=LIAR」「SELL」「FISHER OUT」「STAY」。それぞれ、球団社長のデーブ・キャバルは嘘つき、オーナーのジョン・フィッシャーは球団を売れ、フィッシャーは球団を手放していなくなれ、オークランドから移転するな(オークランドにとどまれ)、と読み取ることができる。
アスレティックスは、カリフォルニア州オークランドからネバダ州ラスベガスへ移転しようとしている。数日前には、球場を建設する用地の買収について、合意に達した。
イースト・ベイ・タイムズが掲載したアレックス・サイモンの記事によると、4月28日の試合を放映したNBCスポーツ・カリフォルニアの映像には、ノーダのホームランとともに、これらのバナーも映っていた。だが、MLB.comのクリップでは、バナーが画面に映らないよう、映像がズーム・アップされていた。その後、MLB.comのクリップは、バナーが見えるオリジナルの映像に差し替えられたという。
下のツイートにアップされている映像は、上がオリジナル版、下が改変されたズーム・アップ版だ。現在、MLB.comのFILM ROOMでは、オリジナル版を観ることができる。
4月28日の観客は、6423人。この日もアスレティックスは敗れ、5勝22敗となった。なお、オークランドのアスレティックス・ファンは、バナーを掲げるだけでなく、こんな行動も企画している。