【京都市中京区】土用丑の日に鰻を食べよう!あなたは江戸前? 関西風? さてどっちが好き?
2021年の夏の土用丑の日は7月28日(水)ということで、やっぱり鰻を食べましょう。京都には、まあ数えきれないほどたくさんの鰻屋さんや鰻料理を提供するお店がありますね。
一般的に、腹から割いて地焼きにする関西風と背開きにして、一度蒸す江戸前の違いがよく言われます。商人の街大阪では、「腹を割って話す」ために腹開き、江戸では武士が、切腹を思わせるので腹割きを嫌がり、背開きになったとの説もありますが、真偽のほどは分かりません。
かりっと香ばしい関西風に対し、関東風は軟らかくふっくらしているという特徴があると言われます。さて京都では、江戸前技法で鰻を提供している店もかなり多いです。在京の武士も多かったからでしょうか、あるいは、昭和になって、東京から来る人への接待が増えたためとも言われます。
先斗町の四条側の入り口にある「いづもや」さんへ伺いました。大正5年に新京極に創業し、昭和21年に現在の先斗町に移転した京料理と鰻の店として有名です。かば焼き、白焼き、ひつまぶしと鰻と言ってもいろいろなメニューがあります。この日は、インスタ映えしそうだなと思い、一面に大きな出し巻が乗った鰻丼花をいただきました。
名物の鰻のかば焼きは、大正時代からの自慢のたれでじっくり焼き上げる江戸前手法、やはり、鰻を背開きにして蒸しあげた後、調理しているそうです。うなぎは全国で唯一、矢作川水系の清流水を利用して育てた三河一色産を使用しています。
蒸してあるからか、確かにふっくらと柔らかい。たれはさっぱりとしていて、だし巻きとご飯と鰻とたれとがいい感じで交錯した美味しい鰻丼でした。実は、私はパリッとした硬めの関西風も好きなんですけどね。京都では、どちらも味わえますよ。みなさんはどちらを好まれますか。
「いづもや」さんでは、夏の床はもとより、一面ガラス張りの店内で、鴨川のほとりの風情がタップリ味わえます。鰻のみならず、すき焼きやしゃぶしゃぶを主に、新鮮な旬の食材を使った京懐石、夏には鱧しゃぶ、冬にはてっちり鍋と多彩な料理が楽しめます。2021年の「鴨川納涼床」は10月31日まで楽しめますので、鴨川のせせらぎを味わいながら、お好きな料理を満喫しに行ってみてください。
先斗町 いづもや 京都市中京区柏屋町173−2(先斗町通り四条上ル) 075-211-2501