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現場の声とは逆に賃貸家賃相場データはコロナ禍でもなぜか上昇 でも、その実情は……

櫻井幸雄住宅評論家
コロナ禍で賃貸の家賃が下がっている、という声があるのだが……(写真:アフロ)

 東京カンテイが10月15日に発表した「賃料月別推移」によると、今年9月の首都圏賃貸住宅の賃料は、前月比で0.8%上昇して1平米あたり3143円となった。同データで緊急事態宣言が出る前の3月の賃料を調べると、1平米あたり3050円だったので、コロナ禍でも賃貸の家賃は値上がりしていることになる。

 一方で、不動産取引の現場からは、首都圏の賃料は下がリ始めた、という声を聞くことが多くなった。わずかに上がっている、というデータがあり、下がっているという声も聞く。実際はどうなのか、データの分析と現場の肌感覚をすりあわせながら、検証してみた。

賃料が下がっていない、というデータの内容

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住宅評論家

年間200物件以上の物件取材を行い、全国の住宅事情に精通。正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞に連載コラムを持ち、テレビ出演も多い。著書多数。

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