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週明けは気温上昇。都心は師走に史上初めて2日連続20℃以上か?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
週明けは20℃以上が続出か?(ペイレスイメージズ/アフロ)

季節外れの暖気流入

上空1500メートル付近の気温予想(ウェザーマップ)
上空1500メートル付近の気温予想(ウェザーマップ)

週明けは上空に流れ込む暖気の影響で、全国的に気温が上昇する見込みです。

上空1500メートル付近の気温の予想をみると、月曜日から火曜日にかけて、全国的に平年より高いことを示す赤色が広がっています。

特に月曜日は北日本で、火曜日は北日本から西日本まで、平年より10℃以上も高い、まさに季節外れの暖気に覆われる予想です。

これは上空の湿った強い南風によるもので、天気は曇りや雨の所が多くなり、北日本を中心に荒天となる恐れもあるため、注意を要します。

ただあまりにも強い暖気のため、日差しはあまりなくても、季節が1か月から2か月戻ったような気温となる予想です。

なお、水曜日以降は一転して北日本では上空の気温が20℃も下降するなど、週後半にかけて気温差がかなり激しくなるため、気温の変化や天気の変化にくれぐれも注意をなさって下さい。

東京都心は師走に初めて2日連続20℃以上か?

週間予報(気象庁発表)
週間予報(気象庁発表)

週間予報では、札幌は月曜日から火曜日にかけて、2日連続10℃以上の予想となっており、これは師走としては8年ぶりのことです。

また火曜日の13℃は平年より10℃近くも高く、予想幅の上限となる15℃まで上昇すれば、師走の過去の記録14.8℃を上回ることになります。

東京都心は火曜日から水曜日にかけて、2日連続で20℃以上の予想で、もし予想通り、師走に2日連続20℃以上を記録すれば、1875年の観測開始以来、初めてのこととなります。

東京都心、師走の20℃以上の記録

1875年から2017年まで、143年間の師走の最高気温を調べると、20℃以上を記録した延べ日数は30日あり、平均すれば4年~5年に1日程度は師走でも20℃以上の日が出現することになります。

また平成元年以降(1989年以降)に限ると10日あるため、近年は3年に1日程度は出現していることになります。

ただ同じ年に2日以上出現した年はたった一度しかなく、それはなんと1890年(明治23年)までさかのぼることになります。

この年は12月6日、9日、14日と3回も20℃以上が出現していました。

ただこれは連続の記録ではありませんので、もし東京都心で2日連続20℃以上となれば、師走としては初めてのことになります。

結果はどうなるのか?注目しましょう。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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