ここまでは12球団のうち6球団が「ホームラン<盗塁」。盗塁が多いのか、ホームランが少ないのか
今シーズン、レアンドロ・セデーニョ(オリックス・バファローズ)は、4本のホームランを打っている。一方、12球団中5球団のホームランは、4本以下だ。
東北楽天ゴールデンイーグルスと東京ヤクルト・スワローズが4本塁打、千葉ロッテ・マリーンズと横浜DeNAベイスターズは3本塁打。広島東洋カープに至っては、田中広輔と坂倉将吾が1本塁打ずつ。計2本塁打は、セデーニョの半数に過ぎない。
この5球団は、いずれも、盗塁よりホームランが少ない。東北楽天が4本塁打と10盗塁、東京ヤクルトが4本塁打と9盗塁、千葉ロッテが3本塁打と6盗塁、横浜DeNAが3本塁打と8盗塁、広島東洋は2本塁打と6盗塁だ。
9本塁打と12盗塁の福岡ソフトバンク・ホークスを含め、「ホームラン<盗塁」は半数の6球団に上る。あとの6球団のうち、北海道日本ハム・ファイターズは5本塁打と5盗塁なので、「ホームラン>盗塁」は半数未満だ。
過去10シーズン(2014~23年)の「ホームラン<盗塁」は、以下のとおり。
今世紀最初の13シーズン(2001~13年)の「ホームラン<盗塁」は、2001~05年が0球団、2006~07年が1球団ずつ、2008年が2球団、2009年が0球団、2010年が3球団、2011年が5球団、2012年が6球団、2013年は3球団だ。
今シーズンは始まったばかりだが、このまま推移すると、「ホームラン<盗塁」の球団は、2013年以降の最多となる。
また、2001年以降の23シーズン中、2011年と2012年の2シーズンは、12球団合計のホームランが盗塁より少なかった。2011年が939本塁打と989盗塁、2012年は881本塁打と981盗塁だ。ちなみに、昨シーズンは、1250本塁打と791盗塁だった。
今シーズンは、ここまでの84試合で66本塁打と76盗塁。このペースだと、シーズン全体では、674~675本塁打と776~777盗塁だ。盗塁は昨シーズンとそう変わらないが、ホームランは半数近い減少となる。
今世紀に入ってから、ホームランが三桁にとどまったのは、2011年と2012年の2シーズンだけ。あとの21シーズンは、少なくとも1200本を超えている。